#1439 模造紙の掲示物はいらない
私が大学生のころ、大学の附属小学校に教育実習にいくと、どのクラスも自分の研究教科の模造紙で教室が囲い込まれていた。
レイアウトや見出し、色使いなどが工夫され、どれも映える掲示物になっていた。
そのような教室を囲い込むような模造紙たちを、先生方は授業で活用していた。
そして、自分も教室を模造紙で埋め尽くしたいと思った。
しかし、時代は変わった。
模造紙は情報をたくさん載せ、子どもたちに参照させるよい道具である。
けれでも、子どもたちに参照させるべき情報は、タブレット端末に一点集約することができる。
模造紙の掲示をする必要がなくなったのだ。
必要な情報は、その都度、タブレットのクラウド上から参照することができるのである。
よって、模造紙にわざわざ教師が情報を手書きし、教室に掲示する必要はどこにもない。
また、教室環境は広く使うべきだ。
模造紙などの大きな掲示物があると、教室空間が狭くなってしまう。
そういう意味でも模造紙の掲示物は必要ないのである。
かつて私が憧れを抱いていた、「模造紙で囲い込まれた教室」はおとぎ話になりつつある。
これからは、情報をタブレット端末に集約して一元管理する時代である。
時代の変遷とともに、自分の実践も転換できるようにしていきたい。
では。