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#1481 学ぶ対象と方法を決める総合学習

現状の「総合的な学習の時間」では、教師によって学ぶ対象や方法が規定される。

厳密に言えば、前年度の担当教師によって、その内実が「教育課程」として規定される。

これでは、総合学習が「教科教育」と変わらなくなってしまう。

総合学習の肝は、「学ぶ対象や方法を子ども自身が決めること」にある。

テーマは教師の方から提示されることが多い。

しかし、その学習内容は多岐に渡り、教科横断的に広がっていく可能性がある。

そうやって、他教科とコラボしながら、子どもたちが学ぶ対象と方法を決め、総合的に学んでいくのだ。

そのような総合学習が実現すれば、子どもたちは「何のためにそれを学ぶのか」「どう学ぶのか」「学んだことをどう生かすのか」を自覚することができる。

しかし、教師がレールが敷いた総合学習をしたとしても、子どもたちは「何のためにそれを学ぶのか」「どう学ぶのか」「学んだことをどう生かすのか」を自覚することができない。

まさに、教科教育と同じ構図になってしまうのだ。
※現に、教科教育では「何のためにそれを学ぶのか」「どう学ぶのか」「学んだことをどう生かすのか」を子どもは自覚することができない。

それでは、「受け身人間」を生むだけであり、「探究的な学習者」を育てることはできない。

これからの時代の総合学習では、教師がレールを敷くのではなく、子どもたちが主体的に決めることが求められる。

そうやって、学ぶ対象と方法を子どもが決めて探究的に学んでいくことで、「何のためにそれを学ぶのか」「どう学ぶのか」「学んだことをどう生かすのか」を自覚することができるのである。

そして、それが今後の人生にも役立ち、探究的な学習者に育っていくのである。

学習内容と方法を規定する総合学習がなくなっていくことを切に願う。

では。

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