#628 個と集団を意識した学級経営
クラスには不適切行動をする子どもがいる。
その子どもを教師が指導する際、別室に呼んで個別指導をすることがある。
これは、その子どもの人権を尊重する行為である。
しかし、そのような個別指導を続けていても、集団は育たない。
「個」にしか注目しない学級経営では、集団が育たないのである。
なので、不適切行動をする子どもがいたら、集団の中で指導することも意識するようにしたい。
そのような教師の「個」への指導は、「集団」にも影響を及ぼす。
教師の指導の様子を、学級の他のメンバーは耳で聞いたり、目で見たりしているからである。
そして、集団のメンバーは、指導された「個」と同様の価値観を得ることができる。
これを他のケース、子どもも含めて積み重ねていくことで、「個」と「集団」が共に育っていくのである。
やがて、教師が指導しなくても、集団の中でお互いを注意したり、支え合ったりするようになるだろう。
このように、「個」と「集団」を意識した学級経営が重要なのである。
教師自身が、「個」と「集団」の連結点となるような学級経営をしていきたい。
では。