#1708 叱らないでお願いする
学級開き間もない頃の年度初めは、なにかと学級の問題点に目が向く。
なので、子供たちの問題点や欠点を見つけると、教師がすぐに指導したくなる。
特に「すぐに不適切行動をやめさせる」必要がある場合は、叱責する必要があるだろう。
しかし、すぐにやめさせる必要がないとき、緊急事態でないときは、叱責までする必要はないだろう。
なぜなら、相手が未熟な「子供」であるからだ。
そのため、すぐには行動変容を期待できないのである。
それにもかかわらず、子供が怖がるような叱責をしてしまうときがある。
それでは、子供たちの心は担任から離れてしまうだろう。
「また怒っている」
「いちいちうるさい」
と反感を買うことになるだろう。
これが続くと、信頼関係は構築できず、嫌われてしまう。
そうなったら、もう指導は入らない。
嫌われたら、「終わり」なのである。
そこで必要になるのは「叱責」以外の方法である。
例えば、以下のような手法が有効だ。
①お願いする
②説明する
③諭す
このような「柔らかいアプローチ」で対応するのである。
そうすれば、子供たちの心は離れず、なおかつ担任の「伝えたいこと」を伝えることができるのだ。
相手は人生経験の少ない未熟な「子供」である。
すぐには行動変容を起こさない。
なので、叱責するのではなく、お願いするようにする。
説明して、諭すようにする。
これを意識するようにしたい。