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#1946 学びが揃うまでのプロセス

「授業は『号令』で始めるべきだ。」

そんな古い価値観を捨てられない教師がまだまだ存在する。

そんなことにこだわっているから、子どもたち全員が教室に揃わないと授業が始められくなる。

そんなことにこだわっているから、子どもたち全員が授業準備をしていないと授業が始められなくなる。

そんなことにこだわっているから、一部の子どもが私語をしていると授業が始められなくなる。

「静かにしなさい」「切り替えなさい」「教科書とノートを出しなさい」という、子どもを操作する言語が飛び交う。

そして、ようやく全員の準備が整ってから、授業が開始される。

当然、授業開始時刻から数分遅れている。

数分ならまだいいが、これが何日も続けば、無駄な時間は山積していく。

いつまでこんな愚行を続けるのだろうか?

多様な子どもがいて、授業開始の状態がなかなか揃わない。

だったら、そんなことにこだわるのはもうやめにしよう。

授業開始のルーティンを決めておけばよいのだ。

算数だったら、九九の暗唱から。

国語だったら、音読練習から。

授業開始時刻になったら、問答無用で、教師が授業を始めてしまう。

テンポよく子どもたちを巻き込んでいくのだ。

そこに、教室に遅れてくる子どもや授業準備を終えた子ども、私語をしていた子どもが追いつく。

いつのまにか、学びが揃っている。

そんな「プロセス」を大切にした授業のスタートを重視したい。

そうすれば、「号令」だって、「子どもを注意する言葉」だって要らないのである。

多様な子どもがいる当たり前の学校において、自然に学びが揃うための「プロセス」を大切にしていきたいものだ。

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