#1543 「自由」な学習を「一斉」に行う
これからの時代は「学習者中心の授業」「子どもに任せる授業」「個別最適な学び中心の授業」「子どもが自由に活動する授業」が重視されていく。
このような授業においては、教師からの一斉指導が精選され、子どもが個別的に自由に学ぶ時間が中心となる。
教師が子どもたちの活動をコントロールするのではなく、子どもが自己調整を働かせながら自由に学びを進めていくこととなる。
したがって、「一斉指導」「一斉授業」が悪とされ、「自由」「個別」が善とされるようになる。
しかし、見方を変えると、子どもたちは「個別に自由に一斉に学んでいる」と捉えることができる。
学んでいる内容が個々によって異なっているかもしれない。
学び方が個々によって異なっているかもしれない。
学ぶ場所が個々によって異なっているかもしれない。
学習形態が個々によって異なっているかもしれない。
そもそも時間割が個々によって異なっているかもしれない。
しかし、「学校」という同じ空間に集まり、「学習」「学び」をしているという「事実」に変わりはない。
つまり、個別で自由だけれども、「一斉に」学習をしているわけである。
この概念は「一斉学習」と呼ぶことができるだろう。
「一斉指導」「一斉授業」は、ときに「悪である」と捉えられる。
しかし、「一斉学習」は「学校」というコミュニティでは「自然な学びのあり方」なのである。
このことを念頭に置き、「一斉」という言葉を使うようにしていきたい。
では。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?