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#1930 「集団」を「仲間」に変える
今回は、生井光治氏の『集団を仲間に変える学級経営』からの学びを整理する。
久しぶりに学級経営に関する良書に出会い、学びがとても多かった。
・学級経営、学級会の目的
「人の集まり→集団(組織)→仲間」にしていくこと。
・仲間の条件
➀明確な目標があり、全員が本気で達成に挑んでいる
②本音のコミュニケーションがある
③全員が全員が必要としている
④「好き嫌い」を超えたチームワークがある
・心理領域「CSP」
➀C:コンフォートゾーン
②S:ストレッチゾーン
③P:パニックゾーン
※Sゾーンというリスクに挑戦できる心理的安全性
・リーダーとリーダーシップの違い
➀リーダー:チームをまとめる人
②リーダーシップ:リーダーができる人に備わっている能力
・山登りリーダーシップ論
➀先頭:責任感、決断力、仲間を守る強い意思
②全体を見る:連絡・調整、冷静、計画的、みんなの気持ちを理解
③真ん中:ムードメーカー、ポジティブ
④最後尾:苦しい人に寄り添う、一緒に乗り越える
・3羽のペンギン
➀ファーストペンギン:先導する勇敢な人
②肯定ペンギン:後に続く人
③踏ん張るぞペンギン:ダメなときに止める人
・「平等」と「公平」の違いを語る。
・学級目標の条件
➀全員の願いが込められている
②愛着がもてる
③色々な意味が込められ、意味を追加していける
④全員が迷わず、すぐに口に出せる
・タックマンモデル=稲作型学級経営
「混乱期=中干し期」を乗り越えていく。
・組織の条件整備
➀共通の目的:学級目標
②コミュニケーション:学級会
③協働の意欲:リーダーシップ
・プロジェクト型学級会
一連の活動の「振り返り」の中で、新たなクラスの「問題」を発見し、次の学級会の議題につなげていく。 ※「点」ではなく、「線」でつなげる。
→最終的に「学級目標」を目指していく。
・まずは、「学級会開き」「学級会オリエンテーション」を行う。
・「第0回学級会」でクラスのポテンシャルを発見し、第1回学級会につなげていく。※バースデーサークル、フープリレーなど
・教師の関わり
(1)活動中:テンポと明るいテンション、言語化して「吹き出し」を落とす
(2)振り返り→議題選定:その日のうちに振り返る、個人→グループ→全体
①KEEP:クラスの良さ、これからも大切にしたいこと
②POTENTIAL:伸びしろ、もっと良くなるところ
(3)議題決定→学級会:活動案を考えさせる
①積極的な助言:POTENTIALを叶える内容かどうか
②活動案の選択:2~4つに絞る
③自分の考えをもつ:理由を明確に
(4)活動決定→活動:役割を決める
①司会 ②はじめ・終わりの言葉 ③ルール説明
④新聞掲示 ⑤目的達成リーダー
・スタンダードな学級会との違い
①「何をするか」のみを話し合う
②「出し合う」は事前に済ませておく
③活動提案段階ですでに「工夫されている」ようにする
・プロジェクト型学級会の流れ
➀「やりたい」を表明する
※「賛成」は何回でもできる。
「~もいいと思います」「2回目ですけど・・・」
②「良さの違い」を明確にする
※短い言葉で整理して示す。
③「願い」を語る(合意形成)
※②についての自分の気持ちを表明させる。
「今のクラスには、どんな壁があるのだろう?」と助言
・学級会についての振り返り
(1)話し合いの振り返り(ルーブリック)
①あまり考えられなかった
②やりたいことを伝えられた
③クラスに必要なことを考えられた
④良さの違いを意識して、クラスに必要なことを発表できた
(2)活動前の気持ち(活動が決まった今の気持ち)
・学級集会の振り返り
「ルールの工夫」についてではなく、クラスがもっと良くなるための「POTENTIAL」を振り返る。
※活動中は、あとで振り返りができるように、
引き出したい視点を「吹き出し」として落としていく。
・「ルールに無理がある」と感じたら
活動を止めて、子どもたちに「どうすればよいか」考えさせる。
・身勝手な子どもがいたら
身勝手な行為がなくなるための工夫を考えさせる。 ※自分事化
・司会グループの役割
➀司会 ②黒板記録 ③理由記録(ICT活用)
以上が書籍からの学びである。
今後の学級経営、学級会の実践に活用していきたい。