#1531 子どもとルーブリックを共同作成する方法
今回は、ルーブリックを子どもと共同作成するときの例を参考図書をもとに整理していく。
(1)課題解決時のイメージ
①「~という学習課題の解決について,
どのようになれば課題解決したと思う?」という発問に対して
自由に意見を出させ,教師の設定した達成ポイントに関連した
発言を拾い集める
②問い返しながら意味を確認し,板書していく
③全体で確認しながら,ルーブリックをまとめていく
④補助黒板や模造紙に記しておいて,子どもが目にできるようにする
(2)間違った例の提示
①ルーブリックの間違った例を示す
②「それは違う」という発言が出たら,問い返し,
理由を発表させて,整理する
③これから押さえるべき達成ポイントを全体で確認する
④補助黒板や模造紙に記しておいて,子どもが目にできるようにする
(3)モデリング
①モデリングを見せ,説明もする
②モデリングのポイントとなる前後で動作を止めて,着眼点を問う
③モデリングを再開する
④ルーブリックを全体で確認する
(4)優劣の例の対比
①優れた学習物や典型例と,劣った学習物や典型例を示す
②優れた学習物や典型例の特徴を問う
③劣った学習物や典型例の特徴を問う
④優劣の学習物や典型例を比較対照させて,
類似点・相違点を図に整理する
⑤相違点にこそ優れたポイントが見いだせることを強調し,
それらを列挙する
⑥難易順に並べ,できるだけ多く達成するように指示する
(5)手順の提示
①用意した「手順と注意点の書かれた紙」を貼りだす ※ICTでも可
②「隠した文字に何が入る?」と問いかけ,発表させる
③隠した文字は重要なポイントなので,詳しく説明した後,
全体の手順と注意点を概観させる
④実験の仕方やまとめ方を教師が示す
⑤実験の後,手順や注意点を踏まえたかどうか自己評価・
相互評価するので,意識するよう指示する
(6)互いの願いの組み合わせ
①「~という学習課題の解決について,
どのようになれば課題解決したと思う?」という発問をする
②教師が「これだけは押さえてほしい達成ポイント」を示す
③「みなさんは何を押さえたらいい?」と発問し,
ルーブリックの案を出させ,板書する
④学習課題に照らし,ルーブリックの候補の中から
「いくつに絞り込むか」決める
⑤順番に挙手させていき,多い順に達成ポイントを決めていく
⑥類似したものは1つにまとめるなどし,
教師が提案した達成ポイントが入るようにする
以上、ルーブリックを子どもと共同作成するときに活用したい。
では。