友達と旅行 御殿場→箱根→小田原
何も書くことがないんだけどnoteから急かされるのでちょちょっと書く。
最近の脳内。
パスポート申請面倒くさい。運動不足。自分はインドアなのかアウトドアなのか。子宮頸がんワクチン本当に必要?髪がいい感じに伸びてきてるけど美容師さんと話したいから切りに行こうか。整体に行こうか。やっぱワクチン打とうか。親知らず3本抜こうか。一緒に会社起こしてオフィス構えようか(←柴田聡子でした)。ベトナム楽しみ。
先週、友達が遅めの誕生日祝いをしてくれた。アメトークのドーミーイン芸人の回を観て、御殿場のドーミーインを予約したと言うので行った。バスタ新宿からバスに乗って2時間。バスの中は外国人が多くて、きっと富士山がお目当てなんだろうにこの天気じゃなあ...と私まで悲しくなった(前日に友達がマックの紙ナプキンで作ったてるてる坊主は無力だったか)。ママの腕の中で泣いてしまう赤ちゃんをあやす、ごっつい体でめちゃくちゃ声が高い外国人パパがいたんだけど、ママが赤ちゃん連れて後ろの席に行ったときにサムライマック食ってたの、イメージ通りで良かった。
ドーミーインは何から何まで揃っていて、さらにちょこっとしたサービスがいくつもあって満足度がすごいの。例えばウェルカムサービスで部屋の冷蔵庫にゼリー(なぜか青森のりんごゼリーだった)、無料ドリンクバーと、何個食べてもいいミニアイスとヤクルト。あと湯上り休憩室みたいなところには幅広いジャンルの漫画がたくさん。私はちょうどドラマにハマっていた凪のお暇を1巻目だけ読んだ。夜鳴きそばっていう宿泊者が無料で食べられる夜食のラーメンがあって、御殿場アウトレットを彷徨い続けて疲れた身体を元に戻してくれた。ちなみにアウトレットでは2人とも何も買わず、フードコートで夕食を食べただけで終わったけど、それが楽しかった。バスにいた声の高い外国人パパとその家族に再会した。てかほとんど海外だったよアウトレット、外国人しかいないもんあそこ。
ドーミーインの近くに、桜まつりののぼりと、奥には杉の木の林。林の中に開いた道が1本あって、道にはライトが置かれていて、先に通じていた。そういえば杉の木をこんな近くで見たことないなーとか思いながら歩いていくと、ラピュタの竜の巣を彷彿とさせる感じに思えてきた。道の先には施設があって、その施設のさらに先で桜がライトアップされてた。夜だから明かりが届く範囲しか認識できないのが幻想的で、片目のコンタクトが外れてたからぼんやりとしか見えないのも効いてて、素敵な時間を過ごした。施設では私も友達も一目惚れしたきりんの缶バッジを買った。やはり帰り道は行き道よりずっと短かった。
41度のお湯が本当にちょうどいい風呂と、プロジェクターで花火を映す露天風呂と、サウナで整った。普段風呂トークで盛り上がることは特にないけど私も友達も温泉が好きだから、至福の時間。こんなときしか使えないからと備え付けのReFaのドライヤーを使ったが、ほんっとに全然乾かなくてイライラした。機械が風の熱さを判断して髪の温度を調節するみたいなドライヤーらしく、慎重すぎてもだめとはまさにこのこと、私含め人にも同じことをよく考える。風呂上がりはもちろんアイスを食べまくった。友達は1つ食べてた。春休みを挟んだせいでなかなか会えず、この日初めて2人で乾杯をした。スパークリングの白ワインとレモンサワーで軽くふらついた。
次の日、朝風呂後、無料で借りられるマウンテンバイクで色んなところを走った。と言っても知らない町だから少し臆病になってしまって何回か同じ道を通るとかそんな感じで、でも桜も空気も綺麗だし、曇っていたけど空は広いし、雨水と森の匂いが心地よかった。マイナスイオン的な。初めてのマウンテンバイクは所々でちょっと怖かったけど持ち前の反射神経で怪我を回避するなど。
どこで何をするとかの旅行の予定なんかがまるでなく(というのもメインはドーミーインだから)、どうしようか悩んだ末、箱根に行くことになってバスに乗る。ありがたいことに、友達は神奈川生まれで地形に詳しく、それと何よりバスや電車の時間をぱぱっと調べてくれて無駄な時間が生まれなかった。私は箱根に行くのは初めてだった。箱根がメインじゃなく箱根にいる人って私たち以外にいないだろ、と思いつつ、かまぼこ屋で大きいいわし揚げを買ってかぶりついて食べた。このいわし揚げの美味しいこと!!素材の味を大事にしたいと思った。友達は喫茶店でトーストを食べ、その横で私はよく冷えたトマトジュース(レモンの輪切り乗せてあったの✨)を飲んだ。
箱根登山鉄道に乗って彫刻の森駅まで登り、そのまま改札を出ずに下った。猫がなんか暖かそうな機械の上で休んでるのが見えたり、山を眺めながら秋の紅葉を想像したり、私がその友達のことを好きな理由の一つがそこにあるんだけど、またひとつ、お金をかけない楽しみ方をした。
長らくホームにいた記録になるんだろうがそのまま今度は小田原に向かう電車に乗った。友達のお父さんがちょうど小田原に来ていて、「ご飯食べさせてくれるかも」ということで。
小田原も初めてだった。図書館に行って小田原ゆかりの作家の絵本を読んだ。小田原城は思ったより大きくて、桜が綺麗だったのと犬をたくさん見られて良かった。
友達のお父さんに会えるまでまだ時間があったから海に行くことにした。小田原城から歩いて20分くらいして、橋の下を抜けるとそこはもう海。そろそろ日没の時間という丁度いいときで、日が落ちるのははっきり分からなかったが、海を眺めてるだけですごく幸せな気分でいられた。私は波に近づいては逃げるという遊びを長時間やった。海水で削られ続けた石には角がなく、そんな鏡餅のくっついてないバージョンみたいな石が砂浜にたまっている。群青色を薄めたみたいな色の空がだんだん紫に変わっていき、そして黒になった。私と友達以外誰もいなくなった海から見る、道路の、行き先を示す看板の緑色、好きだったな。
友達のお父さんに会うまでもう少し時間があり、どうしても私の足が限界だったから、駅の近くのジョナサンに入って休憩した。ジョナサンはすかすかなのに隣のサイゼリアは待ってる人が並んでて、人気ぶりを再確認するなど。山盛りじゃないポテトと、サーモンのカルパッチョを食べた。
友達のお父さんと会うのは2回目で、なぜかすごく懐かしい気持ちに。「お肉食べれる?好き?」と聞かれて、いやもうそれは好きです!と答えると、お父さんはニコニコしながら嬉しそうに「ゴリラステーキ!」と言った。本人が行きたがってたゴリラステーキという店名のステーキ屋さんに連れて行ってもらい、自分だったら安い普通のステーキを頼むんだけど、サーロインだよ!と言われ、サーロインステーキをいただいた。もう、ペロリ!柔らかくて無駄な脂がなくてとっても美味しかった。たまたまいたゴリラステーキの社長さんは、まさに飲食店経営者という感じの、体が大きくて人当たりがよくて豪快で髭が生えててちっちゃいモヒカンみたいな髪型だった。
そして友達の小田原のマンションに行くことになり、コンビニで食後のデザートをまたたくさん買ってもらってしまった。ステーキのあとに食べるハーゲンダッツと三色団子。友達のお父さんはレディボーデンで本当に申し訳ありませんでしたという気持ち、ハーゲンダッツの文字をなるべく隠しながら食べた。マンションからは小田原城の頭が見えて、花見気分で団子を食べた。これまたペロリで幸せになれた。インターホンで過去の訪問記録を友達と見て、貴重な小さい頃の友達の映像とか、訪問者の事故画とか諸々、面白かった。私も実家に帰ったらインターホンの記録を見たい。日焼けして真っ黒な昔の私や妹、もう死んだばあちゃんにも会えそうな気がする。
小田原駅には友達のお父さんが見送りに来てくれて、やっぱりお父さんというのはあまり多くを語らず(?)優しいなあと思った。
電車で友達は「怪物」の小説を読み、映画のあのシーンってこういう意味だったの!などと言う。ちなみに私は疲れすぎてずっと寝ていた。旅行の前日に買ったブーツを履いてきたのは失敗だったかもしれ...そんなこと考えると本心になってしまうからやめよう。新宿に着くと大江戸線改札で外国人旅行者5人くらいが引っかかっていた。お父さんからもらった10年くらい前のデジカメの写真をパソコンで見ることを楽しみに電車に揺られましたとさ。楽しかったな。おしまい。