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【はじめての出版❸】どうにかこうにか、原稿完成へ

思い通りいかない執筆作業。それでも前に進まなければなりません。


監査法人で30年強、うち17年をパートナーとして勤めた「てりたま」です。
このnoteを開いていただき、ありがとうございます。

このnoteで本を書いていることをお知らせし、これまで2回にわたって経過をお話ししてきました。

前回は、意気揚々と書きはじめたものの、暗礁に乗り上げたところまでをお伝えしました。
それからどうなったのでしょうか?


📖noteは書けても本は書けない理由

本を書くモチベーションがなかなか湧かないことは前回にお話ししました。
苦しんだ理由はほかにもあります。

🔹結局、noteでは書きたいことを書きたいだけ書いている

noteではテーマ出しに困ることはありますが、テーマさえ見つかれば、わりと嬉々として書いています。

noteのテーマにあまり一貫性はありません。
「監査ガチ勢向け」を続けて書いてみたり、企業で経理を担当されている方向けに書いたり、会計に詳しくない方に向けて書いてみたり。
監査や会計とまったく関係ないことを書くこともあります。

また、気が向くままに書いた結果、毎回の長さもまちまちです。
文字数はだいたい3千文字前後ですが、もっと長いときも短いときもあります。

本を書こうとすると、そんなわけにはいきません。
全体のテーマは書きたいことなのですが、気が向くままに脱線するわけにはいかず、一応の全体感をとどめておく必要があります。
また、ページ割を考えて書くのも思いのほか難しい作業でした。

🔹形に残る、という緊張感

noteは適当に書いているように見えるかもしれませんが、「公認会計士」「元監査パートナー」を前面に出して書いていますので、正確性には気を使っています。
会計や監査の基準は、ひょっとすると監査法人にいたときよりもまめに調べているかもしれません。

それでも、どのように読者の皆さんの目に触れるかを考えると、投稿した直後にお読みいただく方が一番多く、数日も経つとほとんど読まれません。
1か月以上前の記事をお読みいただくのは、てりたまnoteをはじめて読んでおもしろいと思われた方が、記事をさかのぼって読んでいただくくらい。(と想像しています)
あるいは、たまたま検索に引っ掛かったこともあるかもしれません。
それはインプレッション(noteでは「ビュー」)を見ればよく分かります。

一生懸命に書いても、読まれるのは主として数日。あとはタイムラインが流れてしまい、ほとんど忘れられてしまいます。

また、投稿時にX(Twitter)で紹介していますので、感想もXでいただくことがよくあります。
「間違えてますよ」と指摘をいただくこともあれば、感想を拝見して誤解を与えていることに気づくことも。いずれの場合でも、すぐに記事を修正して再投稿できます。

ところが本の場合は、数日で消えてなくなるわけではありません。(書店の棚からすぐになくなってしまう可能性はありますが……)
また、読者が「何かおかしいぞ」と思われても、Xなどでつながっていない限り即座にフィードバックをいただく仕組みはなく、お知らせいただいてもすぐに修正するわけにもいきません。

そんな、いつもと違う緊張感があり、書いては消してを繰り返すうちに時間が経ってしまいました。


📖半年間のオオカミ少年

最初に出版のお話をいただいたとき、一通り原稿を書く期限は9月末に設定していました。
9月末に原稿がそろえば、校正して、装丁を決め、印刷し、書店で販売できるのは1月か2月。公認会計士論文式試験合格者が監査法人で新人研修を受けるタイミングに間に合う、という下心でした。

ところが、これまでお話ししてきたように筆が進まないため、9月になっても完成のめどはまったく立たず。
「10月には……」
「11月中になんとか……」
「いくら何でも年内(12月末)には……」
とオオカミ少年の2倍くらい予想を外し、どうにかこうにか完成したのは半年遅れ。今年の3月末でした。

進まないながらもなんとかがんばれたのは、編集者のSさんの存在があってのこと。
原稿はできたものから細切れに送り、チェックしていただくのですが、修正が必要なところだけでなく、励ましの言葉もいただきました。
「おもしろかったです!」
「当社でもこんなことあるなと勉強になりました!」
「その調子です!!」
まるでライザップ状態でした。(行ったことないですが)


おわりに

へとへとになって書き上げた原稿がそのまま本になったら……絶対に困ります。
次回は、原稿完成から本になるまでの過程をお話ししようと思います。ここでもはじめての経験ばかりでした。


最後までお読みいただき、ありがとうございます。
この投稿へのご意見を下のコメント欄またはX/Twitter(@teritamadozo)でいただけると幸いです。
これからもおつきあいのほど、よろしくお願いいたします。

てりたま

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