大正浪漫の街、銀山温泉で心ゆくままノスタルジックに浸かる旅【山形】~後編~
皆さん、お待たせしました。
今回はいよいよ”銀山温泉”がメインテーマです。
※こちらは後編となっております。旅の前段が知りたい方は、こちらも読んでみて下さい✨
雪原の中、車で揺られ、タヌキにも遭遇し、尾花沢市・銀山温泉へ到着。時刻は14時過ぎでしたが、前日の降雪のおかげで一面は銀世界、私のテンションも大盛り上がり。
風情ある木造建築にズッシリと厚みのある雪が積もる姿は映画やドラマでしか見たことのない世界で、何を見ても心躍りました。そして、湯けむりで街全体がベールにつつまれたように、おぼろげな様子にはおんせん県に生まれた私としても「おっ」と息をのむ。
移動の疲れを癒す、共同湯「しろがね湯」へ
宿に荷物を託して早速、日帰り入浴できる「しろがね湯」へ向かいました。
銀山温泉にはいくつか日帰り入浴可能な温泉があります。(宿泊しない宿でも!)当日入れるかどうか、日帰り入浴可能な時間帯はいつか、はリサーチしておきましょう。(街のインフォメーションセンターで確認できます。)
こちら、なんと建築家の隈研吾さんが設計を手掛けたそう。隈研吾さんというと、2020東京五輪・パラ五輪の会場となる新国立競技場も手掛ける建築家。その方の建築物に触れられるとは、と同時に温泉にも浸かれるとは、素敵のマリアージュ。。
シックなブラックの木材で造られた外観とは打って変わって、中は陽光がたくさん取り入れられ、明るい印象。そして、男湯と女湯を隔てる階段の壁には、障子が使用されていました。これが、また儚げな薄明りをもたらし、温泉の湯けむりを想起させるのです。
「あぁ、早く入りたい!」
ガラッ
カポーーーンッ!
おしゃれーーー。
こちらのしろがね湯が銀山での初めての入浴だったのですが、銀山のお湯は少し熱い様子!水を足さないと、入れないくらいアツアツの源泉が出ていました。
浴槽に腰をつけると、ちょうど顎が出るくらい。肩まですっぽり浸かれる深さなのも全身で湯を堪能しているようで良かったです。
湯けむりとすだれでまるで外は見えませんでしたが、白けた山々をぼーっと眺めるのも良い時間でした。
ものの10分も浸かれば、温まります。
食べ歩きグルメ
身体が温まった後は、銀山のグルメを。街並みを散策しながら食べ歩きしました。
▲「野川とうふや」さんの「立ち食い生揚げ」。外気の寒さの分、胃に沁みます。
▲外観がレトロな「はいからさん通り」のカリーパン。
川を眺めながら足湯”和楽湯”
散策に疲れたら、足湯で疲れを取りましょう。なんと、こちらの足湯は川沿いの道路脇に位置しています。対岸に積もった雪、湯けむりから覗く川の流れに癒されつつ、足元から温まって。
いよいよ点灯。ガス灯と銀山温泉
オレンジに燈るガス灯は、湯けむりや雪と反射して、
ぽわぽわと、ふんわりと、辺りを照らす。
蛍光灯のように青白く光っているかと思えば、
白熱灯のように赤みを帯びて柔らかく辺りを照らす。
この仕組みが一体どうなっているのか、謎は解明できていないままですが、何とも言えない不思議な光を纏った光景に、誰かがノスタルジーという言葉で表現したのでしょう。
冬の銀山温泉はきっとあなたがまだ出会ったことのない、
幻想的な世界を見せてくれることでしょう。
この冬のおでかけに、是非。
散策の最後の最後には、みぞれが降ってきました❄
私にとって今年の初雪を銀山温泉で迎えられたのも嬉しかったです☺