2021年10月、コロナ禍のバリ島で生活が立ち行かなくなった私達が選んだ決断
「夫の仕事が殆ど無くなってどうしようも無いです。これからどうしたらいいでしょう。」
同郷の友人に電話を掛けたのが去年の8月だった。25年間インドネシアのバリ島でごく普通の生活をしていた自分がまさかこんな事態に陥るとは想像もしていなかった。
夫はキーボード奏者。バリ島のホテルやカフェで演奏したり、旅行イベントを運営する小さな会社を友人と共同経営していた。贅沢はできないが生活に困る暮らしではなく、日々平穏に暮らしてきたのだった。
友人は息子に新潟のレストランの仕事を紹介してく