【人一番繊細で敏感な「傷付きやすい」HSCをどう育てるかポイントで解説】
「敏感さ」「感受性の強さ」は天性のギフト
敏感っ子(HSC)を育てる親御さんは、「自分の育て方が悪いのでは?」と悩むこともあるでしょう。
しかし、複数のお子さんを育てた方は経験的に気づいていらっしゃるように、子どもの性質には生まれつきのものがあり、同じように育ててもまったく違った性質に育ちます。
人一倍敏感であることはその子の生まれつきの性質であり、親の育て方のせいではないというのが、HSCという考え方の根本にあります。
同時にHSCという考え方は、人一倍敏感であることは、その子どもの個性であり、よい面もあるということに光を当ててくれます。
これまで敏感さに由来する臆病さなどは、ネガティブなイメージしかありませんでしたが、それは裏を返せば、感受性の豊かさ、他人への共感度の高さ、優しさといったポジティブな個性でもあるわけです。
敏感っ子は強烈に物事に刺激を受けるので、辛さや苦しさを感じることも多いのですが、強烈な敏感さがその子どもの力をより高度に成長させることにもつながります。
いわば、敏感さは天性のギフトとも言えるのです。次項から、敏感っ子がそうした長所を伸ばし自己肯定感を高めるためのポイントをお伝えします。
繊細な敏感っ子の長所を伸ばし、自己肯定感を高める関わり方とは?
1.子どもにネガティブなレッテルを貼らない
敏感っ子は親や周囲の言葉を人一倍敏感に吸収してしまいますから、ネガティブなレッテルを貼らないよう注意が必要です。
例えば、「臆病」ではなく「思慮深い」、「泣き虫」ではなく「人の気持ちがわかって優しい」、そんなふうにその子の励みになるポジティブな言葉をかけてあげましょう。
2.他者の言葉や態度を「受け取る/受け取らない」は選択できると伝える
敏感っ子は他人の言葉や態度を強烈に感じるため、ささいなことでも深く傷ついてしまいます。
しかし、他人にいやなことをされたり言われたりしても、それに自分が同意しないのであれば、それを受け取る必要はないのです。
お子さんが他人の言葉や態度に傷ついていたときは、それを受け取らないという選択肢があることを繰り返し伝え、過度に自分自身を傷つけない考え方を培ってあげましょう。
HSCの傷付きやすい特性による困りごとに対する対処法
繊細な敏感っ子のHSCとされるお子さんと接する上で一番重要なのは、どんなときも親御さんがお子さんの味方であることを言葉にして伝え、寄り添う姿勢を示すことです。
親御さんのそういった声掛けや姿勢は、お子さんの安心感につながり、HSCの特性によるストレスや疲れを和らげることにつながります。
とはいえ、親御さん自身がストレスや疲れを抱えていると、心に余裕がなくなり、お子さんと上手く接することが難しくなる場合もあります。
そのため、親御さん自身もお子さんのHSCについて深刻に考えすぎず、適宜休憩を取りながら、お子さんと向き合うようにしましょう。
困りごと①学校などの環境に上手くなじめない
HSCの特性上、不安や緊張などの神経回路が活発と言われています。そのため、集団生活で人よりも疲れを感じやすい傾向にあるそうです。
特に、学校などの長時間大人数の中で過ごさなければならない環境は、つらく感じやすいのでしょう。
そんなHSCとされるお子さんにとって、ご家庭でリラックスできる時間は、消耗した神経を回復させる上でとても重要になるはずです。
お子さんに疲れている様子が見られる場合は、1日がんばったお子さんをねぎらったり、肯定的な声掛けをしてみましょう。
また、疲れが回復しやすくするための行動を促したり、環境を整えたりすることも大切です。
声掛け例
あなたはあなたのままでいいよ
毎日よくがんばっているね
対処例
ペットを飼い、気持ちがほぐれるようにする
日記をつけて感情を解放するよう促す
安心できる場所でこまめに休憩をとるように意識させる
困りごと②学校に行きたがらない
がんばって学校に適応しようとした結果疲れ果てると、登校を渋ったり拒否したりする可能性があります。
その一方で、HSCとされるお子さんは、親御さんに心配をかけていることを理解していることが多く、負い目や罪悪感を覚えやすいと言われています。
そのため、親御さんはお子さんに「疲れたときは休んでいいんだよ」と言葉にして伝えるようにしましょう。
声掛け例
疲れちゃったね。今日は学校お休みしようか?
私に何かできることや、してほしいことはある?
対処例
家庭や環境の合う習い事など、学校ではない逃げ場を見つける・用意しておく
じっくり話を聞く時間を設ける
一緒に料理したり、アロマを焚くなど、五感を通じてリラックスできることを行う
困りごと③身体症状が現れたとき
HSCとされる子どもは、ほかの子どもより頭痛や不眠などを引き起こしやすい傾向があるとされています。
また、過剰な神経の興奮が続いて抑うつ状態などが生じた場合、これまでに無理を重ねていた可能性が高いでしょう。
そのため、親御さんはお子さんをいたわり、抱えているストレスを発散できるように工夫しましょう。
身体症状が現れる場合、ほかの病気や障害の可能性があります。もし気になるのであれば病院などの医療機関に相談するといいでしょう。
声掛け例
がんばりすぎちゃったね、無理しないで
今はゆっくり休むことが大切だよ
対処例
スクールカウンセラーや心理士などのカウンセリングを受ける
引っ越しや転校など、思い切って生活環境を一新する
親が自分自身に思いやりを向けることも大事
敏感っ子を育てる親御さんは、周囲の人と子育てについて話がかみ合わないことも多く、周囲の無理解の中でストレスを抱えることもあるかと思います。
まずは親自身が自分に思いやりを向け、ちょっとした自分の変化を認めて「よくやったね」と労ったり、自分をやさしくだきしめたりすることも大事です。
また、無理解に傷つけられるような環境には、なるべく行かないようにするというのも一つの方法です。
敏感なお子さんの親の集まりなどに参加するのもいいでしょう。今はインターネットを通じて新しい関係を築くことも可能な時代です。
気持ちをだれかと共有できる環境に身を置いて、自分を大切にできる人間関係を築いていってください。
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