車椅子乗り物旅⑥ 神戸周遊バス ポートループ・シティーループ編
こんにちは。寺山瑞穂です。
福島県住み50代低身長外出時車椅子の私寺山が、一人旅をして色々な乗り物に乗った記録です。
今回は、神戸観光に利用した周遊バスのお話。
これまでの記事
①今回の旅の概要
②飛行機編
③電車編(電車にまつわる色々)
④関門連絡船編(+観覧車編?)
⑤阪急フェリー 新門司港~神戸 編
フェリーで朝神戸について、夕方17時すぎに大阪伊丹空港へ向かう連絡バスに乗るまで、神戸で約9時間観光をすることにしました。
全くのノープラン、行き当たりばったり旅。
このとき「ポートループ」「シティーループ」という周遊バスがとっても便利だったのです。
・どういうものか?
いづれも神姫バスが運行する神戸市内の周遊バス。ぐるっと一周約60分を15~30分間隔くらいの頻度で同じ方向にバスが走っています。
ポートループは、新神戸駅や三宮駅と港周辺を結ぶ路線。2台がくっついたような長い連節バスが走ります。
シティーループは、主要観光地を巡る路線。レトロな車体で、時間帯によってはガイドさん(?車掌さん?)が乗っています。
そしていづれも、車椅子をそのままのせられる車両なのです!←ここ大事!
事前に兵庫県に住むお知り合いに、観光情報として、これらのバスはバリアフリーらしいって教えてもらいました。
なら乗ってみるか。と。
・ポートループ
ポートループ(連節バス) | 神姫バス株式会社 (shinkibus.co.jp)
・シティーループ
シティーループ 神戸観光周遊バス (shinkibus.co.jp)
・1日乗車券が便利
この両方のループバスと他のバスも一日何度でも乗れる1日乗車券が便利でした。
私は紙のモノを使いましたが、モバイル乗車券もあるようです。
1日券700円。障害割引はなし。
(普通に1回260円で乗るときは、割引がきいて130円になります。
コスパで考えると6回利用しないと元が取れないので、障害者的にはそんなにお得でもありません。
が、気楽さや支払いの手間を考えると、私にとってはありがたい乗り放題券です。)
こういうところ(赤矢印。ふたつの路線のバス停が隣接している)で乗り換えたらいいよと教えてもらいました。
・観光案内所
一日乗車券はバス車内でも買えるようですが、私は三宮駅東口の観光案内所で購入しました。
神戸市:インフォメーションセンター・観光案内所 (kobe.lg.jp)
話はそれますが、私はこの「観光案内所」が好きで。
若いときにイギリスにちょっと滞在していた時があるのですが(当時は車椅子は使っていません)、しょっちゅう「TouristInfomation」のお世話になっていました。ろくに英語も話せない、わけわかっていない日本人の小娘が度々顔を出し、かなり面倒くさい客だったと思うのですが、お世話になりました。〇にiのあのマークを見ると、そのときの感覚と相まって、旅するワクワク感が思い出されるのですね。
で。観光案内所には喜んで飛び込むワタクシなのです。
今回も朝イチで飛び込んでいます。(7時過ぎに港について、神社に行ったり、あちこちグルグル迷っていたりしたら、オープンンの9時にちょうどなったってだけのことですが。)
今回三宮駅のバス乗り場付近がちょうど工事中で、夕方に使う予定の空港バスの乗り場もよくわからなくて(あれは自力では見つけられない場所だった)教えてもらえて助かりました。
ループバスのことは先に書いたようにお知り合いにも教えてもらって気になっていたのですが、この観光案内所でもお勧めいただきました。
それから坂の多い神戸なので車椅子で観光しやすそうなところも相談に乗ってもらいました。
・車いすの乗降
ループバスにはこんな感じでスロープを出して乗せてもらいます。
動画の後半。運転手さんが見えなくなってから何をしているかというと、シートを畳んだりして車椅子の入る場所を作ってくれています。
このスロープを、私(と車椅子)を押し上げるので、運転手さんによってはキツそうな方がいました。腰悪い方なのかな?重くてごめんなさい😂
ガイドさんのいるシティーループは、運転手さんがスロープを出している間にガイドさんがシートを畳み…と連係プレイしてました。
乗り込むときに下りる希望の停留所を聞かれます。
下りるときにもまたこのスロープを出して同じ場所から下ろしてくれます。
料金後清算で前方で支払って下りるタイプのバス(シティーループ)だと、支払いの場所と違うところから降りるので、交通系カードとか両替とか使うと運転手さんを更に前へ後ろへ走らせることになっちゃう…。
それもあり、見せればOKの1日乗車券はありがたいものでした。
運転手さんによって車椅子をベルトなどでちゃんと固定する方もいれば、ロックしておいてくださいね~で終わる方もいて、結構人によって対応が違いました。
バスが坂道を上るときは車椅子が後ろに倒れそうになる時もあったり(荷物を背負っているから車いすの重心も後ろになっているし)、ブレーキの時にガクンガクンしたり、その辺はバスだから仕方のない不安定さはありました。
・行ったところ
そう。乗り心地はそんなに良くはないのですが、でも、たくさん使いました。
行ったところは、
港の方に行って乗り換え。その間の時間でポートタワーを見たり、あたりをふらふらしたり。
アトアという水族館っぽいところに行きました。「劇場型アクアリウム」ですって。
【公式】アトア átoa - 劇場型アクアリウム(神戸) (atoa-kobe.jp)
ここの写真を載せるだけで、ひと記事出来ちゃう。
映えまくりですよ。
上の公式サイト見てください😂
うまく説明できないし、私の写真では伝わらない。
気が付いたら、ここでも水族館に行っているわ、私!(関門連絡船編参照)
館内は問題なくバリアフリー。ここはそんなに坂もありません。多少はね。あるけどね。
一か所だけ展示で高い段の上に上がりたいところがあって、その坂は他のお客さんに手伝ってもらって上がりました。
休日はきっと混むねえ。人混み苦手星人なので、混んでいたら辛かったかもしれないとは思います。
入り口が2階なのですが、外から2階に行くためのエレベーターが分かりにくいかな?
南京町(中華街)にも行きました。
神戸の中華街・南京町へようこそ! (nankinmachi.or.jp)
平日で時間も遅めだったのに、結構混んでいましたよ?
大学は春休みの時期だったから?
それともこの程度では都会では混んでいるって言えないの?
(そういえば夕方の三宮駅前の人の数はすごかった。)
広すぎないのであちこち動いてみました。異国情緒~♪
観光っぽい~♪
車椅子だと食べながらは歩けないので、適当なお店に入って遅ランチ。
お店は、正直車椅子では入りにくいところが多かった気がします。
例えば、お店の入り口が「急坂+いきなりドア」では車いすのままでは開けられないの。
だめだこりゃと諦め、その時に近くにあった適当なお店に、車いすから下りて入りました。
あとは、バスに乗りながら北野異人館のあたりを窓から見たり。。
このバス。5,6回乗り降りしました。なんなら時間つぶしに無駄に一周半(1時間半近く)くらい乗りました。シティーループではガイドさんが街の説明をしてくれるので、それを聞きながら神戸の街を感じることができて楽しかったのです。
人の多い慣れない街で落ち着いて座って時間を過ごせるところを探すのって、結構面倒くさいですよね。
まず車椅子で移動が面倒くさくて、お店の車椅子的入りやすさや使いやすさも選ぶし、フツーにお店の雰囲気や価格帯も大事だし。
それでお店を探してウロウロして疲れちゃうくらいなら、ガイドさんの説明聞きながらバスの中で街のあちこちを見ているほうが、ずっと楽だし楽しかったのです。
・大好きループバス
このループバスで動き回った神戸が、とーーーっても楽しかったのです。
他の方に「旅行でどこがよかった?」と聞かれて、「神戸のバスがよかった!」って即答するくらいに!
バスがね、そもそもほとんど乗ったことがなかったのですよ。こういう車いすのまま乗り込めるスロープ付きのバス。
バスといれば、高速バスタイプの入り口が高い階段のやつ、車椅子は下の荷物入れにいれてもらうやつ、ってイメージでした。
それも使えるし、乗り心地はいいのですが。
車椅子のまま乗れるバス楽しい!!
気軽でいい。
飛行機や新幹線、普通の電車でも、下りるところでのお手伝いは事前予約なので、下車する場所、移動の計画を変えることが難しいのです。
このループバスも、一応乗車するときには下車場所を決める必要があるのですが、その乗るときの気分で決められるのはすごく気楽。(やらなかったけど、乗った後で下りる場所変更もできなくはなさそう。ガイドさんがいるバスなら尚更。)
その時の気分で動ける。「今」旅している感覚が強く味わえます。
気軽に移動するならタクシーって手もありますが、金額が相当かかるし、介護タクシーでもなければ車椅子を乗り降りする手間はあるし、あとその土地に溶け込む感はバスに劣る気がします。バスなら、自分の選ばないところも回れちゃったり、色々な人が乗ったり降りたりするのをみたり、そういうみんなが楽しかったです。
周遊ルートが分かりやすかったのも、使いやすい一因だったと思います。
言葉の分からない海外のお客さんに分かりやすいものは、日本人旅行者の私にもわかりやすい。
マップも面白くてずっと見ていました。
知らない場所がちょっとだけ知っている場所になるのも旅の楽しみ。
今回、バスの魅力に開眼しちゃいました。
車椅子のまま乗れるバスなら、これから積極的に使ってみたいと思います。
今はそういうバスが多いのかな?それすら知らない。意識して見てみます。
ここまでで今回の旅の乗り物の紹介はおしまいです。
次回最後に、私はどうしてこんなに乗り物旅が楽しいのか?ってことなどを
だらだら書いてみたいと思います。
よろしかったら次の記事もどうぞ。
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