ママ友という名の戦友/飲もうぜ

9月で今の仕事を始めて1年、娘が今の保育園に入って1年になる。なんだか異常に濃い日々で、今の会社に入ってからもう3年くらいは経ったんじゃないかという気がしてるけど、まだ1年。歳を取ると時の流れが早くなるというのはよく聞くけど、その逆で1年が3年に感じるというのはありがたいことなのかもしれない。

アメリカに住んでいる時にはママ友に本当に恵まれ、イサカという言ってみれば何にもない異国の街で、でも旦那はみんな忙しくて、そんな中で私にとってママ友は一緒に子供を育てるいわば共同体のような感じだった。戦友とも呼べるかもしれない。運よくみんなとても良い人たちで、子供たちも仲良く、本当に毎日のように誰かの家に入り浸っては子供たちは喧嘩をしながらも仲良く遊び、大人たちはコーヒーを飲みながらおしゃべりをする、最高の日々だった。

そんな環境から日本に帰ってきて、フルタイムで仕事を始め、必然的に娘もフルタイムで保育園。娘はアメリカに行く前の1歳〜1歳半までの半年間も日本の保育園に通っていたけれど、その時は私も日々の色々に追われすぎていて他の保護者の方々と交流を育む暇もなく、また子供たちもまだ1歳で誰々と仲が良いとかそういうことを親に報告するレベルの関係性ではなかったので、保育園ママ友的なものはできないまま半年間が終わった笑

そんな経験もあり、保育園ママ・パパってみんな忙しいし、まあ送り迎えの時間も違うし、そんな簡単に友達とかできないよなと思っていたのだけど、実はそんなことはなかった!特に、毎朝送りの時間も大体同じくらいで、迎えも同じになることが多々、子供同士も仲良いというお母さん(旦那さんは仕事が忙しいので基本平日はワンオペという点もうちと一緒)と偶然仲良くなり、そのお母さんも実はかなり飲む人だということがわかってからは、子供を迎えに行った帰りに一緒にご飯を食べて(飲んで)帰ることがよくあり、しかもその友達が元々仲の良い、地元の飲みママ友の輪にも加えてもらったりして、いやぁワンオペも捨てたもんじゃないなと希望すら持てたりした(こともあった)。

けどそのママ友(というより私の中では飲み友)が引っ越してしまうことになり(と言っても23区内だけど保育園は転園)、いやあ本当に寂しい。そんで今日は送別会。

でもママ友みんなの話を聞くと、家庭ごとにそれぞれ違った悩みがあるんだなぁということがわかる。もう本当に千差万別だし、そもそも何をストレスと感じるかが個人で異なるわけだから、悩みの種も当然異なるよね。

その輪の中にはワーママも専業のママもいて、でもお互いジャッジしたりは当然なく、みんな違ってみんないいというスタンスなのがとても良いと思う。今日一人のママが、先日旦那さんの友人夫婦の家に遊びに行ったら、「なんで子供に小学校受験をさせないの?学費が払えないから?私立の学費も払えないくらいの家計だから、あなたは働かされてるの?」という質問を、本当に純粋に投げかけられたらしく、あまりの価値観の違いに何も言えねぇ状態だったという話をしていて、激しく共感した。いやぁ、それは確かに、もう逆に、何も言えねぇ。

少しずつ改善の兆しが見えているとはいえ、男性は長時間労働してナンボという価値観がまだまだまかり通っている日本社会。核家族化も進み頼れる人が近くにいないことも多い中、育児という戦を一緒に乗り越えるママ友はとても大切だと感じる。もう本当に共同体なのだ。

とはいえ「ママ友」だからと言って誰もがゆるふわワンピースを着て、カフェでスイーツを食べているわけではない。というか子供を持った瞬間全ての女性がいきなり「ママ」というカテゴリーにぶち込まれるの無理あるだろ。スイーツが好きな人もいれば、ビールが好きな人もいる。人間だもの。

本当は子供なしで、大人だけで、ゆっくり、じっくり、子供の「ママ来てー!」「トイレー!」なんてなしで、座って酒を飲みたい。でも日本の社会構造上それがなかなか難しいから、酒が好きなママたちは今宵も戦友たちと(子供に邪魔をされながらも)酒を飲み交わすのだ。

というわけで、酒が飲めるママ(現実的に比較的近所に住んでいることが理想)、あとは子供がいても気にしないとにかく酒を飲みたいという人を随時募集しています笑


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