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出会いから生まれる「長崎の素敵なものたち」

自分でいうのもなんですが・・・
テラヤにはとても良い商品がそろっている(^^♪
と思っています。

特に手ぬぐいやべっ甲の伝統工芸品は、他にないデザインで、眺めていると作者の方々の心がこもっているなあとシミジミなるんです。

例えば「てぬぐい」
当店のオリジナルは、主に「工房カモ」さんという版画家の鴨川志野さんにお願いしています。私からアイディアを提案して、志野さんがそのイメージを形にして、そこにまた意見を出して・・・という感じで進めています。志野さんの「手ぬぐい」という枠にとらわれないユニークで斬新なデザインは、たくさんの人の心をつかんで全国にもファンがいっぱいなんですよ!!

オリジナル手ぬぐい「桃カステラ伝説」

そして「軍艦島シリーズ」は画家のHIROさん作。
こちらもアイディアは私が提案して、製作過程では激しく意見をぶつけながら、いろんな波を乗り越えて完成に漕ぎつく感じです(笑)
緻密で繊細でありながら、突き抜けた迫力のあるタッチはクオリティが高く、誰の目も惹きつける魅力があります。

ポストカード「軍艦島ドローイング」


実は、私は場所も時も別々に知り会ったこのお二人。でも後に分かったのはお二人に共通点がありました。なんとどちらも東京藝術大学で学ばれていたんですよ!もう…畏れ多くて『ヒエーーー』ってなりました・・・('Д')

そして、べっ甲。
こちらはべっ彫刻細工師の三代目喜山(藤田 誠氏)さんの作品がメインです。藤田さんは全国でも有名な職人さんで、製造工程のすべてをお一人でできる方は、今や藤田さんだけではないかと言われています。

そして、藤田さんと先のお二人との共通点は「出会い」ではないかと、私は思っています。

長くなるのでここでは述べませんが、実はそれぞれの皆さんと私が出会ったのは、何かしら不思議なご縁で巡りあっていて、一つ一つに面白いエピソートがあるんですよ。

三代目 喜山(藤田 誠 さん)

藤田さんと初めて会ったのは、藤田さんが忘年会のかくし芸のためにふんどしを買いにテラヤを訪れたのがきっかけでした。そこで話が盛り上がり、「ツバメ」のブローチを置いて帰られたのがご縁となり今に至ります。

べっ甲ブローチ「幸せを運ぶつばめ」

べっ甲をお店で扱わせてもらうようになって、大御所の職人さんに向かって「ああでもない、こうでもない」と注文をつける生意気な私ですが、藤田さんはそんな私の意見も反映してくださって新しい作品を生み出されます。私はその作品をより良く紹介できるよう、箱やリーフレットなどのパッケージなどを提案させて頂いています。

本べっ甲のマスクベルト

そのチームワークというと大げさですが、藤田さんがこれまでの仕事を続けてこられたお礼に…という気持ちで作られたべっ甲の「マスクベルト」(本べっ甲なのに2980円という幻価格↠現在3500円に改定)が、令和2年度長崎県特産品新作展(工芸部門)で優秀賞を頂きました。
この受賞は藤田さんの功績を多くの方に知っていただく機会となり、また全国へも長崎のべっ甲工芸を知っていただく一つのアイテムとなったと思うので、本当に有難く思っています。

後ろの列、右から2番目が藤田さん。

と、このような仕事をしているので、時々
「かのこさんも美大卒ですか?」
と訊かれることがありますが、私自身は全くそんなことはなく…( *´艸`)

さらに言えば、私にはいつもはっきりした意図もないんです。
どれも偶然の出会いに背中を押されて、自分の直観で「いいな」と思うものを選んできた。それだけなんです。

いいものを作っている人たちって、たくさんいらっしゃいます。でも、そこにちょっとしたアレンジを加えることで、それまで誰の目にも触れなかったものが注目されていくということがあるんですよね。

そのデイ愛や製作過程が、おそらく私自身の喜びであるということも感じています。

KIMONOボトルカバー
(長崎の作家さんが何度も試行錯誤して、素敵な作品に仕上げてくださいました。)

まあこれで売るのも上手だったら言うことないんですが(^^♪ 
私には店を経営することより、プロデュースをすることの方が性に合っているのかもしれません。

ということで、
時々請け負っていたこのようなお仕事を、ちょっと前から「テラヤセンス」としてカテゴリーを分けて進めています。

もしご縁がありましたら、まだ出会っていないどなたかと、すでに出会っている人たちと、素敵なものを一緒に創っていけたら嬉しいです。


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