「桐島,部活やめるってよ」が退屈な人たち
初めて『桐島,部活やめるってよ』の映画を見たとき,衝撃的だった。
こんなにも的確に高校生の負の側面をとらえた映画が存在し,成立していることが。それまでに見てきた学園モノのドラマや映画は,リアルではないと感じる場面が多かった。
おそらく,ドラマや映画を作る人,脚本家や監督はおじさんが多いため,もう高校生活がどんなものか,忘れてしまっているのである。そして,「おじさんがイメージする高校生」の描写になってしまう。もしくは「なんとなく学園生活っぽい描写」だけであればおじさんにも作れ