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インドネシア滞在レポ TIM
アジアのアートプロジェクト「テラジア|隔離の時代を旅する演劇」のメンバーである坂田ゆかりが、2022年9月にインドネシアでおこなった滞在リサーチでの体験を報告する連載です。
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滞在したホテル
今回、私たちテラジアメンバーが泊まったのは「IBIS Budget Cikini」というホテルでした。チェックインのためにロビーに向かう途中、楽しげな市民プールが眼前に広がります。水着を持ってくればよかった…と早速後悔。
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お部屋はこんな感じです。
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近くに打ち合わせできるカフェが複数あります。
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ホテルから徒歩1分の煌びやかなアートコンプレックス
このホテルが選ばれたのは、ずばり立地が良いから。ジャカルタのチキニという繁華街に位置し、徒歩圏内にレストランやバーが数多くあり、食いっぱぐれる心配が全くありません。
そして、ホテルを出て右手に進むと、今回のテラジアの活動場所「TIM」がドーン!
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「小さなお寺のお堂でパフォーマンスをしていた私たちが、こんなところにいていいんだろうか」と、借りてきた猫のような気持ちにさせられる、外観から溢れ出るキラキラ。東京の六本木ヒルズと新国立劇場を思い出し、脳内でかけ算を始める私でした。来年、テラジアは、この施設内のスペースを使ってイベントを行う予定です。豪華です!
TIMでの3日間を駆け足で振り返り
さて。このTIMの一室をテラジアの活動場所として用意していただき、ここで私たちは、9月6〜8日の3日間を過ごしました。
(1)ミーティング
まず最初におこなったのは、なんと言っても顔を突き合わせてのミーティング。
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写真:冨田 了平
これまで自分たちがどんなことをやってきたのかをお互いに確認し合い、今年の「テラジア オンラインウィーク2022」で見せる作品のアイデア出し。
「…いや、今年本当にやるべきなのは完全オンラインのフェスではなく、お客さんに直接出会えるオンサイトイベントだ」と話題が展開。あれよあれよと、東京、チェンマイ、ヤンゴン、ジャカルタでの実地開催の構想が膨らんでいきます。
私はにわかに怖気付いて、「みんな本気?それって後2ヶ月で実行するにはすごく大変だよ!」と思うけれども、次々に飛び出す野心的な発言を聴いているのが心地よく、だんだん、このメンバーならやれると思えてきます。
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写真:冨田 了平
来年のサミットの構想についても話し合いました。
「…いや、これまで『サミット』と仮に呼んできたけれど、私たちがやりたいのは各国首脳が集まるようなサミットではない。だったら、新しい名称を考えよう!」と今度は命名会議に発展。全員で知恵を絞り、名付けたのが「Sua TERASIA 2023」。
Sua(スア)は、《集い・出会い》という意味のインドネシア語です。以後どうぞ、お見知り置きを。
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デザイン:中本那由子
(2)会場下見
そして一行は、TIMの施設見学に向かいます。
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ジャカルタ・アーツカウンシルの協力により、来年はTIMの劇場、ギャラリー、野外スペース、宿泊施設なども利用できる可能性があるというから本当に素晴らしいです。
しかし、タイミングの悪いことに、私はこのとき日本との外せないオンライン会議に出席するため同行できませんでした。メンバーが残してくれた写真の一部をスライドショーで貼っておきますね。
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(3)ワークショップ
タイのメンバーのひとりで、テラジアを始めるきっかけになった演出家のKopさんによるワークショップもTIMで行われました。
メコン・カルチュラル・ハブというメコン川流域のアーティストたちによるアートプロジェクト「COVID Time Capsule」。ワークショップ参加者はそれぞれのアイテムを持ち寄り、コロナの影響下でそのアイテムと共に生き延びた経験を共有し合い、タイムカプセルに詰め込んで未来の人々に遺します。
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(4)音楽収録
タイのGreatさん、インドネシアのLaweさん、日本の教順さんの3人で即興演奏しようという企画もTIMの中で立ち上がり、実行されました。
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写真:冨田 了平
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写真:冨田 了平
2022年11月4日(金)にこの時の映像が公開されます。
詳しくは、テラジア オンラインウィーク2022 特設サイトにて!
(5)食事
そしてそして、やっぱり最後は、みんなで囲むごはんです。
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写真:冨田 了平
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焼き鳥には甘辛いタレをつけて
ジャカルタの中心にそびえ立つTIMは、インドネシアの活気みなぎるアートシーンを象徴する文化発信地と言えるかもしれません。クリエイティブな交流を存分に行える場所で凝縮した3日間を過ごす中で、私たちはますます絆を深め、エネルギーを思いっきりチャージすることができました。
ごちそうさまでした!
本リサーチはJSPS科研費JP 22K13002の助成を受けて行われました。
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