見出し画像

私が坊主にした時〜その2〜

坊主にしてから半年が経ち、順調すぎるほど順調に髪の毛は伸びている。(2、3ヶ月後は毎日刈りたい気分だったが我慢した)

今こそ嬉しそうに髪の毛長くなったね〜と言ってくれる母親だが、坊主にして実家へ帰った時の家族の反応は酷かった。

母親は私の姿を見るや否や、受け入れられないようだった。

「なんで切ったの??」「もうちょっと長くても良かったくない??」
「男にしか見えへんやん」「あり得へん・・・」

と私の返事を聞かず、遮り、散々言い放ち、
涙を流して怒鳴り、落ち着いたと思ったら私と目があったらまた泣いて、力が入らなくなって…を繰り返した。

そして

「あなたが何を考えているのか、
今度何をするのか分からないから、怖い」


と、号泣しながら怒りと憎しみと悲しみと…
ごちゃごちゃに混ぜたものを吐かれた。

そこまで言うのかと少し驚いたが、彼女の「母親」としてのプライドと「娘」のフィルターがいつも綺麗に磨かれていることは今に知ったことではない。母親は真面目すぎる。
今までの私なら、確実に腹を立てていただろう。
自分の好きにして何が悪い…と。
しかしこの時ばかりはもう何も感じなかった。誰のせいでもない。


挙げ句の果てに、母親は自分自身を責め出した。

「私の子育てが悪かったってこと?一生後悔するわ」

と。

流石にこれには堪えた。
が、母親の声を聞くことだけに徹した。言い訳も、謝罪も、私の本当の想いも、何も届かない状態だったから。このお葬式状態の我が家は4日間続き、私がまた家を出たことにより強制終了させた。

もう何でも良い。時間がきっと癒してくれるだろう。とりあえず時間と距離をとっておくことにした。ただ、私が母親にできることは私が幸せでいることだとその時はそう信じて離れるしかなかった。
母に対しても、自分に対しても歯向かう理由も気力もなかった。今ある現実をただ見つめるだけ。

この判断は適切だったと思う。あの時、母親を支えてくれた父親、家族に感謝しかない。幸い再会した時の母親はいつも通り?だった。

向き合えたことも逃げたことも含めて、これが「今」。
もう少しちゃんと素直に、言葉にしたい。
しっかり掘り下げたいけれどとりあえずはここまで。
心から感謝ができる日が来ると願って…

しばらく髪の毛は伸ばす予定でいます😂

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?