参入予定
「提案というと?」
ナローの問いに、ルーファスは答える。
「結社を作ると言っていたようなので、それに私達も参入したい」
「ルーファス様!?」
ルーファスの案に、アキツカが目を剥いた。
だが、ルーファスは意見を取り下げるつもりはないようだ。
「爺も言っていた通り、特に急ぐ旅でもないだろう? そも、急いているのは向こうであって、私達がそのペースに飲まれる必要はない」
「む、う……しかしですな、この辺りは危険ですぞ?」
「危険と言えば、この国全土が危険ではないか」。どこにいても、命が狙われるだろう。ならば、むしろ敵の懐ともなっている王都に潜む。まさか奴らも自分達の膝元に、標的がいるとは思うまいて」
そう言って、ルーファスはナローを見た。
「如何だろうか?」
本日はここまで。
おやすみなさい。