帝国兵
殺気だった存在は、空から現れた。
「貴様達、そこを動くな!」
高い羽音を鳴らしながらナロー達の前に降り立ったのは、スパンマキナ帝国の兵士達だ。
黄色を地に黒の縁取りをした軽甲冑装備に、長い槍。
そして透明な羽。
一般的な、帝国兵だ。
「動いてないぞ?」
一応剣こそ構えてはいるが、ナローはそう答えた。
実際、少なくともまだ、誰も動いていない。
「口答えをするな! ……そこの女達、身を改めさせてもらおうか」
一ランク上の兵、おそらく隊長格らしき兵が、カディアとルーファスを槍で指し示した。
本日はここまで。
うん、まったく進まないですね。