譲り合い
「ちなみに私は裏で暗躍する方が好きなので、リーダーなんて面倒く……大任は務まりません」
カディアは肩を竦めた。
「今、チラッと本音が出たよな!?」
「気のせいです! あと、ハンメルちゃんはー」
”けっしゃ、ひと、ひつよう。りーだー、ぼくむり、ぜったいむり”
ハンメルは、ボフンと頭の傘から胞子を噴いた。
ルーファス達の参入には賛成、ただしリーダーはやりたくない、という事らしい。
カディアとハンメルが辞退、ルーファスとアキツカは立場的な事情で前に出たくない。
つまり。
「という訳で、よろしくお願いしますね、リーダー」
「……消去法かよ」
ナローは何度目になるだろうか、深々とため息をついたのだった。
本日はここまで。
おやすみなさい。