リーダー

「すまぬな。迷惑は……うむ、今掛けている」

 ルーファスの詫びの言葉に、ナローは肩を竦めた。

「自覚があるだけ、マシだって思っておこう。ああちなみに、もしバレた時は」

「もちろん、お主達は知らなかった、で通すとも。そこは安心して欲しい」

「まあ、関わった時点で一〇〇パーセントの安心なんて、もはやないんだけどな。さて、俺はさておき他二名の意見も聞かなきゃならないだろ」

「あ、私としてはリーダーがいいって言うのなら、全然」

 ひょいと手を挙げて、カディアは即答した。

「軽いな!? って誰がリーダーだよ」

「そりゃもう、ナローさんですよ。ルーファスさん達を前面に出す訳にはいかないでしょう?」

「む、う……?」

 ナローは言葉に詰まった。

 確かに、自分達を隠れ蓑にするつもりの連中を、一番前に出す訳にはいかないだろう。


 本日はここまで。

 おやすみなさい。

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