一期一会
「荷が重すぎますよ」
明言されている訳ではないが、某国の王女様の逃亡の手助けなど、ナローの身に余る事態だ。
ナローの返事に、ルーファスは苦笑いを浮かべていた。
「ふふ、私達はまさしく重責を背負っている。関わらないというのは賢明な判断だ」
「それより爺さん、とりあえず治療はしたけど、身体の具合はどうっすか?」
「ふぅむ……本調子には程遠いが、まあ、何とかなるじゃろ」
超人格の、体力や負傷の治癒力は常人(コモン)とは比較にならない。
指程度なら、仮に切断したとしても一年ほどで再生するレベルである。
「何より。じゃあルーファス、アキツカの爺様。道中、気をつけて」
「うん、そうだな。爺、行こうか」
話が全然進みませんが、本日はここまで。
おやすみなさい。