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プログラミングを体験するアプリはどうやって作るの?実際に世界中で遊ばれているゲームは本当に同じ作り方なの?

(前略)
プログラミングを体験するというアプリを作るのはどうやってするのかな、や、実際に世界中で遊ばれている色々なゲームは本当に同じ作り方なのかなどの疑問も生まれました。

中学2年生の方から、授業の後でいただいた質問です。これもいい質問ですね😉

プログラミングが体験できるハックフォープレイのようなゲームは珍しいと感じるはずです。さぞ作るのが難しそう……と思うかも知れませんが、実は、作るのはとても簡単です。ブラウザ* にはプログラムを実行する機能がはじめから備わっているので、その機能を使って、プレイヤーが書いたプログラムを実行するだけです。5年前に開発した最初のハックフォープレイは、3日間で作りました

ブラウザ*
インターネットをするときに使うソフトのこと。授業ではグーグルクロームを使いました

これと似たようなことは、スマホでも出来ますが、そんなゲームを作っても、きっとアプリストアでは販売させてもらえません(笑)。悪用されると困るので、アップルが却下(リジェクト)してしまうのです。作るのは難しくないけど、悪用されると危険だから、ほとんど誰も作らないということですね

一見同じように見えるアプリやゲームも、作り方は様々です。分かりやすい区別で言うと、ゲームを遊ぶデバイスごとに、それぞれ作り方があります。Nintendo Switch で遊べるスマブラには、 Nintendo Switch のソフトの作り方があります。スマホで遊べるパズドラやモンストには、スマホゲームの作り方があります。UNDERTALE やマインクラフトなど様々なデバイスで遊べるゲームは、それぞれのデバイス向けにゲームを作る必要があります。ゼロから作るのは大変なので、同じプログラムをなるべく使い回せるよう、特殊な方法で作られています

ハックフォープレイはと言うと、ブラウザで遊ぶゲームなので、ゲームソフトというよりは YouTube や Twitter などのウェブサイトと似たような方法で作られています。つまり「ゲームを作る」と言っても、実は様々な方法があると言うことです。どのプログラマーも、自分の仕事に必要な作り方を日々学んで、作れるものの種類を少しずつ広げています

また、ゲーム開発には、プログラミング以外にも、絵を描く仕事、音を作る仕事、ストーリーを考える仕事など様々な仕事があります。大きな会社では分業されていますが、小さい会社や個人開発では一人が何役もこなすことも珍しくありません。特に最近では、プログラミングをするためのソフトと、ゲームの見た目をデザインするためのソフトが合わさって、統合開発環境(とうごうかいはつかんきょう・IDE)と呼ばれる1つのソフトで非常に多くの仕事が出来るようになり、業界全体が大きく変わったという話をよく聞きます

最も有名な統合開発環境が Unity(ユニティ)です。なんと、スマホゲームの半分は Unity で作られているそうです。Unity は無料で使えて、iOS も Android も Windows も macOS もブラウザも同時に作ることができます。大学や専門学校でも Unity を使っているところは多く、入門本も数多く出版されていますが、ソフトの使い方を覚えるだけでも1ヶ月、プログラミングを覚えるのには最低でも1年、一人でゲームが作れるようになるには数年の修行が必要です。さらに Unity 自体も日々アップデートされているので、常に新しいことを学び続ける必要があります

それに比べると、たった数分でゲームが作れてしまうハックフォープレイは、練習にはもってこいですね。ただし、ハックフォープレイだけをやっていても、プロのゲームプログラマーにはなれないので、ステップアップしていく必要があります

まとめると、世界中で遊ばれているゲームは、それぞれのゲームに適した作り方で作られています。何から勉強し始めるか迷ったときは、自分のやりたいことのうち簡単なものから始めて、慣れてきたら別のことに挑戦しましょう

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