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アート独り言。(六本木クロッシング 2022展「往来オーライ!」@森美術館)
12月頭、ありがたいことにオペラリサイタルの映像演出で東京に行く機会に恵まれた。宿泊して翌日はアート巡りしようと心躍らせていた。
しかし翌日は月曜日。行きたかった東京都美術館や博物館は休館日。他の美術館もだいたいお休み・・・
焦って「月曜日 美術館 東京」で検索すると意外とある。
宿泊先は自由に選んでもいいとのことだったので、六本木を選択。
疲れすぎて目の前のイルミネーションを見に行く気力もなく翌日アート巡りすることに。
目的地は森美術館、国立新美術館、サントリー美術館に行くことにした。
ああ、夢のような巡回ルート。
しかし、直前に見つけてしまった草間彌生×ルイ・ヴィトンのインスタレーションを巡っていたら森美術館しか行く時間がなくなってしまった。。。
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「六本木クロッシング」は、森美術館が3年に一度、日本の現代アートシーンを総覧する定点観測的な展覧会として、2004年以来共同キュレーション形式で開催してきたシリーズ展。
サブタイトルの「往来オーライ!」には、歴史上、異文化との交流や人の往来が繰り返され、複雑な過去を経て、現在の日本には多様な人・文化が共存しているという事実を再認識しつつ、コロナ禍で途絶えてしまった人々の往来を再び取り戻したい、という思いが込められています。
難しいことは考えずただ楽しむことを優先した。
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インパクト大な未来の回転寿司。回っているお寿司はイクラが5個しかなかったり、深海魚だったり。なかなか微妙なネタ。しかもお寿司を提供しているのはロボットだ。
人間の寿司職人が握る寿司のありがたみを感じる。この裏にある映像作品は振り切っていて本当に面白かった。
この回転寿司の前に、空港の保安検査場にあるゲートのようなものがある。
ゲートを通過しようか迷って結局通らない人が何人かいた。それを見守る外国の方。よーし、これは私が通るしかない!でもちょっと怖い。
いやでも通るぞ~えい!
パアアアア
足元が光った。笑
それを見た外国の方は安心して通過していた。え?実験台?笑
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色彩感覚を奪われて赤の世界に突入。音が流れていて私には少し刺激が強かった。色という情報に捕らわれずに見出せるのは何だろう。
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ずっと見ていられるこの「永続的な一過性」はアートで沢山の事が訴えられていた。
昔、貿易事務で働いていた時のことを思い出した。倉庫内に存在した、日本だけれど、日本ではない場所があった。そこは触れてはいけない領域。
作品をみて、作家の言葉を読んだ時にいろんな思いが込み上げてきた。ぜひ作品をみて感じて欲しい。
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工事現場で使用されるであろうものばかりで作られたオブジェ。映像作品も本当に面白かった。開いた口が塞がらなかった・・・カッコよすぎた。
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上から投影された絵がとても不思議で、じーっと見ていたら、もっと中まで見ていただいていいですよと監視係の方に教えてもらう。
ちょうど人が少なかったので、着ていたロングプリーツガウチョが薄いグレーだったので絵が映るようにくるくる回ったりプリーツを広げて遊んでいた。
「お客さまにはあまり見えてないかもですが、こちらからはとてもキレイに見えてます」
遊んでいるところをじっと見られていた・・・(監視係なので当然か)
この作品から何を感じるかというよりかは全体的に見て楽しむことを優先出来た。作家さんの意図とは異なるかもしれないけれど、こういう楽しみ方もありかな。
残念ながら新幹線の時間が迫ってしまい、他の美術館は行くことが出来なかった。それでも一日タップリ楽しませてもらった。
映像頑張ってきて本当に良かった・・・
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また東京アート巡りしたい。