アート独り言。(映画とクラウドファンディング)
2022年。
最初のnote。
昨年は相変わらず突っ走り、まさかの体調不良によりペースダウン。
まあ、そんなお年頃。
今は心身共に元気で、制作三昧の日々。
少し思うことがあり、書いている。
クラウドファンディング、最近は聞き慣れた言葉。私が初めて支援したのが、リトケイ。
Ready forという、日本初のクラファンサービス。
2012年(もう10年前)本屋の棚にリトケイを置いてもらう専用の檜のブックエンドを購入する支援だったかと思う。VJソフトを開発した、当時デジタルステージの平野友康社長のUSTREAMにリトケイの代表の方がゲスト出演されたのがきっかけ。面白い活動だし、リターン品が欲しかったので支援した。
その後、映画監督の友人に支援。作品をとても楽しみにしていたが、結局映画は完成せず、全額返金となった。返金までに3年くらいはかかった気がする。私にしては結構な額だった。
そして5年が経過し、昨年ミニシアター数ヵ所で劇場公開となった。
エンドロールには、私の名前があった。
その次も映画。私が生まれ育った地元で町おこし映画を作るというもの。知り合いが撮影監督をするので、メイキングで参加して欲しいと誘われた。そして支援もした。
私の人生が大きく変わったと言っても過言ではないくらい、楽しい現場だった。
その映画は町おこし映画にも関わらず、町おこし映画らしくない、起承転結もない、「とある家族の日常」を映画にしたものだった。
映画を観た人の大半は
「???」
という感じだった。
映画で金儲けしたのかと言う人もいた。
支援金はリターン品と制作費でほぼ消えていた。
ありがたいことに、佐久島で開催された映画祭に入選し、非日常空間で自分たちの映画を観た。なんでもない日常が、非日常にみえた。
制作からまもなく6年。
あの時のなんでもない日常が、今は非日常になってしまった。監督が、5年後10年後にならないとわかってもらえないかもしれないと言っていた。あの時批判した人に、もう一度観てもらいたいな。
たて続けにさらっと5年とか書いている。。。
その後、福祉施設と映画3本の支援をした。
1本は劇場公開達成、1本はまもなく劇場公開。
あと1本。
先ほど、返金の連絡が来た。
しかし、辞退した。
今回の件で色んな事を諦めたりせず、前向きに活動してほしいと伝えた。
私も公開出来なかった作品が何本かある。私の場合は映画ではないので劇場公開はないけれど、予定していた展覧会に出せなかった。でも、それなりの理由があるから。
本当に悔しかった。
でも懲りずにまだ制作を続けている。
作らないと、生きられないから。
理由はまた、改めて書くとする。