撮影こぼれ話。(暑い熱い瑞浪の夏)
6年前の今頃、私は瑞浪市にいた。
自主制作映画で知り合った友人に記録映像を依頼されていた。
瑞浪市は、全国でナンバーワンの暑さを記録する多治見市にとても近い。半分、青いのロケ地も近い。
撮影日、瑞浪駅前の気温計は40度をマーク。友人はクレイオブジェコンテストに参加していた。
クレイオブジェコンテストとは?
陶器の原材料となる陶土(約1t)を使用し、48時間で高さ2m未満、横1.8m、奥行き0.9mのオブジェを制作。
灼熱の中、2メートル近いオブジェを作るのは想像以上に大変そうだった。
温度が高いと土が乾いてしまうので、水をかけなければならない。
私は撮影に夢中になり、熱中症になりかけた。
芸大生に対抗しているかいないかは置いといて、オジサマたちはひたすらオブジェを制作していた。好きだから出来ること。見ていて羨ましかった。
記録映像を撮影してるから、これで優勝したら面白い映像になる。マンガみたいである。
でも優勝するような気がしていた。
そして最後の鐘が鳴り、制作は終了。発表まではドキドキしていた。
結果発表、友人のチームの番号が呼ばれた。優勝したのだ。
参加9年目にしてようやくであった。
マンガか。
その後私はその映像を映画祭に出品し、賞は取れなかったが選考は通過した。その映画祭で今年は賞をいただくことが出来た。
今年のクレイオブジェコンテスト、今現在友人が戦っている。
寝床からエールを送る。
優勝の瞬間(ドキュメンタリー「9年目のキセキ」より)
メダル
追記。
たった今、友人から今年度優勝の連絡が来た。
心からおめでとう。
※top画像は2013年優勝作品「流」(る)