上村亮太、木琴と編み物
僕には、どうしても苦手な事、というか、いくら練習しても出来ない事がありまして、それは、「木琴」と「編み物」なのです。
木琴は、小学生の頃から、どんなに練習しても演奏することが出来なくて、もう見るだけで悲しい気持ちになってくるのです。
ただ木片を叩くだけの事なのですが、なんか、どれを叩いたらいいのか分からなくなって、体の動きが止まってしまうのです。
編み物もそうです。何度も教えてもらって練習したのですが、もうだめ。一目も編むことが出来ないのです。
でも、いつかはできるようになりたいな、と思い続けていて、どうすればいいのか、ずっと考えていたのですが、
たぶん、きっと、すごく、体や心が柔らかくなれば、出来るのではないかなあ、と思うのです。
でも、体や心を柔らかくするのは、とても難しい。ついつい、力が入ってしまったり、ちゃんとやらなくては、と思ったり・・。
これからは、なるべく、変な力が入らないようにしたいと思い、そういう思いをこめて今回の展覧会のタイトルにしました。
力まないように、ほんとに普通の気持ちで、ゆったりと、いろいろなものを作っていけたらなあ、と思っています。 上村亮太
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