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寺子屋の窓辺から(2024年6月号)

てらこや新聞2024年6月号は、2024年6月10日に発行されています。upが遅くなったので、今回は無料で掲載することにしました。

「2024年に寄せて」

 2024年度がスタートしました。昨年度は亀井先生もおっしゃっている通り、「何か問題なのかよくわからない感覚の得体のしれないものと戦っているような1年」でした。

 最近私は、よく話をしたことがない人のことを、観察するだけで知ったつもりになっている人が多いように感じています。

 見ていると、「あの人はこうだよ」と断言するにもかかわらず、本人同士が会話しているところを見たことがありません。また生徒が、学校の先生から「あなたはこうだよ」と言われたという内容が、私がその生徒に持つ印象と違うことがたびたびあります。このようなことは直に話していれば起こりにくいことなのに、くい違いが生まれるのは、直接的な対話が不足しているからではないでしょうか。

 人と対話することは、嫌なことを言われたり、反対に人を傷つけてしまったりする恐れがあるため、精神的な強さや気遣いがいることかもしれません。それでも根気よく対話し続けることで、自分を知ってもらったり、相手の新しい一面を知ることができたりします。そういった理由で、私は人と対話することが、その人をよく知るためにもっともよい方法だと考えています。そのため、今年度は「対話」を大事にしていきたいと思います。
寺子屋かめいでは、基本的に1つの教室で複数のクラスが授業を行っています。それを利用し、対話を通して他の生徒にも相互作用を起こせたらいいなと考えています。

 元日の地震から始まり不安なことが多い日々ですが、小さな希望を見つけながら過ごしていきたいです。

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Terakoya Kamei
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