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GW休暇 ④

GW休暇4日目 5月1日

ーこのGW休暇で唯一日 

誰にも会わず、1人ー1人と1匹ーで、ずっと過ごせた日だった。

現在、我が家は、母の退院後の生活を考えて、模様替え、断捨離中。

入院前よりは動けるようになって帰ってくるはずなので、家の中でも動くことを習慣とできる部屋割り、模様替えを考えている。

が、

父が亡くなる3か月前に倒れ入院したとき、母が気落ちしないようにと急遽戻ってきた実家は、私が大学3年生のときに、もう子どもたちが戻ってこないものと考えて建て直されたもの。

だから、私にとっては仮住まいのような状況が12年続いていること、また、コロナ禍以降、私たちが思っていた以上に母の認知機能が低下していたことを思い知る大掃除になっている。

掃除をしていると、いろんなものが出てくる。

最初は、苦笑してしまうけれど、覗くと思わず笑顔になるのは

父から母に宛てた手紙の量と、その内容。

紙と万年筆が手元にあれば、
母に何かを書いていたのかもしれないー

と、思うようなものも多い。

メモのようなものもあり、広告の裏や何かの裏紙の切れ端にも書かれている。メモみたいな走り書きも

「愛している」「好きだよ」
「体に気をつけろ」

などで締めくくられている。

父は、母や娘たちが髪を切ったり、おしゃれをすると

「似合っている」とか
「かわいい」とか
「きれいだ」とか

を、きちんと口に出す、昭和4年生まれの頑固おやじとは思えない珍しい男性だった。母に関しては、自分が言うだけでは飽き足らず、私たちの同意まで求めてくることもあった。笑

そんなことを思い出しては、手を止めて、あまり作業は進まないのだけれど、いろんなことを思い出したり、考えたりする良い機会になっている。

そして、仏壇の前で作業するときは、父にも話かける。

GW休暇の最終日に、姉が帰省中は姉に任せていたので3日ぶりに母に面会に行ったとき、

「お父さんからのラブレターたくさん出てきたよ。」

と、伝えると、母は

ーいっぱいあるやろ? 本にして出版できそうやろ?

と、嬉しそうに笑っていた。

父は、私にもたくさん手紙を残している。私の場合は、喧嘩するたび、私自身が長文を書く娘だったので、その返事や誕生日のお祝いなどで、愛を語ることはなかったけれど 笑

いろんなことが落ち着いたら、まとめてみるのも悪くないかもしれない。

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Terakoya Kamei
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