みんなのごはん
食生活は人それぞれであっていろんな形があると思う。宗教や志向などによって食材に制限を持っているなど人によって異なる。それだけでなく、家庭でのご飯なども今の食生活の基盤となった何かきっかけがあるはずだ。
私はあまり和食に馴染みのない家庭で育った。家の味といえばブラジル料理や洋食が思い浮かぶ。祖父母の家に行ってもブラジル料理やポルトガル料理が多く、BBQも中学生までブラジルのシュラスコが一般的なBBQであると思っていた。一人暮らしの時に作っていた料理も洋食ばかりだった。いや、ほとんどが洋食であった。
このような環境で育った私は日本を出たときに日本人なのに和食が一つも作れないことに気が付いた。そして出汁のきいていないかつ丼を食べて、繊細な味を自分で作り出せるようになりたいと思った。
学び始めて三か月が経とうとしている。知らない料理や知っているが食べたことない料理がたくさんあると感じている。
シェアハウスでも初めての味が多く新鮮である。
私が住んでいるシェアハウスでは毎食(主に昼と夜)みんなで作っている。同世代でもお魚の方が好きだったり、煮つけの味は辛めが好きだったり、チャーハンの卵を入れるタイミング、カレーの作り方が違うなど一緒に料理をしていても作り方や好みが様々で、他二人の家庭の味やバックグラウンドをみているようだ。シェアメイト二人の家庭の味を楽しんだり、三人で新しい味を作り出したりと毎日の生活でも多くのことを学んでいる。
なにたべる?
この言葉をきっかけにアイディアが出てくる。考えもしていなかった料理や知らない料理名が出てくる。食卓での味変もみんなさまざまだ。真似してみるとすごくあう!とびっくりすることも。そういう食べ方もあるのか!と毎日とても刺激的で楽しい。私も二人にとっていい刺激になっていると嬉しい。今日はみんなで何を作って食べるのかな。毎日のご飯が楽しみである。
(文:島食の寺子屋生徒 坂場)