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自然とともにある和食
はじめてnoteを書くことになったので、海士町に来た時の感想と、和食を学ぼうと思ったきっかけを書こうと思う。
海士町に来て…
海士町に来たときは、地元の生活と比べると物を買う場所も遠いし少ないし、大好きな野菜は種類も少なく、買うと高いし…と、違いに戸惑いと不満を感じていた。
しかし、「ないものはない」という海士町で、工夫して生活することで不便さを楽しんで(楽しめるように)何とかやっていきたいと前向きに考えることにした。最近では、授業で教わった場所で自分たちでわかめを採ったり、ノビルを採ったり。始まったときは考えられなかったけど、今はこの生活が既に普通になっている。始まってすぐは右も左も分からず、食べるものに困ることもあった。気づかなかっただけで、この島は、歩けば何でも?!ある貴重な場所であるとも思った。今の食生活は、ある意味贅沢な生活だ。
授業の中では、農園に行き卵を仕入れ、初卵と3年成長した鳥の産んだ卵と比べる機会があった。同じ卵だけど、手に持った重みの感じ方も違う気がした。
以前頂いた大根も保管していたらいつのまにか葉が茂っている。あたりまえのことだけど、それを実際目の当たりにすると、命を頂くことの重さを感じる。また、育った背景や生産者さんの思いもあると思うと、食材を無駄にしたくないと強く思った。
実際に授業を受け始めると、和食はその季節の旬の食材を調理することが基本にあると感じた。そして素材を活かし最低限の調味料で作るからこそ、組み合わせや調理法に工夫を凝らしている。自分でも、今後色々な可能性が考えられるようになったら、きっともっと面白いし、すごく楽しいのではないかと思う。
切り方1つとしても食べやすいよう隠し包丁を入れたり食べやすい盛り付け方だったり相手のことを考えて調理される。便利なコンビニ食やレトルト等も時には必要だけど、「食べる人のことを考えて料理する」その姿勢が今の忙しい世の中にすこし必要な気もしている。
自然や季節を大切にしたい
料理、特に和食を選んだことには理由がある。
以前、料理や食材のことを深く考えるきっかけになる人に出会った。そして、自然に沿った暮らし方を大切にすることが楽しく豊かに生きられることにつながるのでは?と思い始めた。誰にとっても「食べること」は1番身近であり、季節とともにある和食は、「自然に沿って日本人が生きてきた」ことを表しているんじゃないか?とも考えるようになった。
今は海外の食材も季節外れの野菜もスーパーで手に入る。しかし、その時にあるものを食べる今の生活の方が自然な気がしている。授業でお弁当や会席料理を作る時も、今ここにある食材=旬の食材を活用する。そしてこの島では自然の旬が当たり前にある素晴らしい場所。だから寺子屋では、季節を感じながら小さな変化に気づけるよう過ごしていきたいと思う。
この先、自分が誰かに「おいしい!」というポジティブな表現で食材(生産者)の持つ背景や価値も伝えていくことができたら、と思う。その中で少しでも季節や自然な暮らしを楽しむことを共有できたら。一年間あっという間にすぎていくと思うけど、何に感動し、関心を持ったか記録して日々を迷走⁉︎しようと思う。
(文:島食の寺子屋生徒 三橋)