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学び,挑戦,反省,挑戦
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今はフェリーの中。お節のお手伝いをしに、京都に向けて出発。12月は慌ただしい毎日を過ごしていた。
【男2人で作る留学弁当】
留学弁当の振り分けで、同じシェアハウスのメンバーですることになった。男2人。1回目の会議で,とりあえず華やかな料理を作るというよりも弁当にあって嬉しいものをおかずにし,ご飯に合うおかずにしようとテーマを決めた。
私が、ここ海士町に来て,1番感動した食材はお米。
今までスーパーに売ってある地元のお米を選んで、何の気なしに使っていて特に感動するお米に出会わなかった。ここにきて,本当にお米に感動した。私は毎週日曜にお米の精米のお手伝いに行かせてもらっている。
こうやって,美味しい白米ができてるのか。農家さんの知恵と努力を身近で見ることができて本当に勉強になる。留学弁当では,食べてくださる方にお米の美味しさを感じて欲しいという願いもあり,ご飯に合うおかずというテーマにした。試作を繰り返し、形として弁当が完成した。この弁当で自分の課題が新たに見つかり、まだまだだなと実感した。これからもっと多くの人に海士町の美味しい食材を活かした料理を作れるように頑張りたいと思う。
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【全員で作る留学弁当】
最終日,みんなで一つの弁当を105個完成させた。
4マスに2人ずつのペアで考えて作り,今回は隠岐牛も入れた弁当。御褒美弁当。私は8寸の担当をし,今回からまきはた牛乳を仕入れることができた。酪農が途絶えてる海士町に酪農が出来た。生産者さんの多くの努力があって実現した。今回その牛乳をどのようにしてみなさんに食べて頂こうか悩み、牛乳本来の味を残せる牛乳プリンを作ることにした。数回試作をし,グラニュー糖の分量、葛粉を入れてプルプルにさせるなど色々な試行錯誤を得て、無事に完成した。これから料理の幅がまたひとつ広がる。食べてくださった方の評価は非常に良く,嬉しかった。しかし,甘めで,牛乳を活かせてないとい評価も頂いた。このちょうど良いバランスを見つけるのはなかなか難しいがこれからまた作る機会があればもっと美味しいものを作ろうと思う。
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【2024年の漢字】『食』
この一年たくさんの食材に触れることが出来た。多くの野菜や魚。最近では,鴨や雉にも食材として,丸のまま触れた。食材を手にして,調理し、たくさん食べる。この1年間とにかく食一色だった。
【おせちに向けた意気込み】
私が行くお店は、寺子屋のメンバーは自分一人。寺子屋の看板を背負い、言い方が悪いが、学べるものは全部盗んで帰って,自分のものにしようと思う。ハングリー精神で向かう!いってきます!
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(文:島食の寺子屋生徒 坂元)