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kmdrism
愛着障害の克服 岡田尊司
「愛着アプローチ」で、人は変われる
メンタライジング(振り返りの様式) P109
相手の行動を理解する能力
・共感力
・洞察力
安定した愛着を持っている人はこのふたつの能力が高いらしい。
実際に起きた出来事と、自分の感情や推測といった二次的な反応とを区別すること。
例えば、職場で上司に怒られた、は実際に起きた出来事。上司の態度に腹がたった、は自分の感情。自分のことが気に入らないみたい、とかが推測‥なんじゃないか。
上司に腹がたったからきっと自分のことを嫌ってるんだと思い込むのではなく、客観視し、二次的な反応を区別することで、怒られたから自分はどうするか、とぐるぐる思考から抜け出せるような気も。
不安型、回避型などの愛着スタイルの特性みたいなものも詳しく書いてあった。
安全基地についても、自身が安全基地になれたらいいのだろうが、渦中にいる人には誰かきっかけになる人が現れるのを待つしかないのだろうか、と疑問が残った。
親や養育者に問題があって変わってくれそうにない場合、医療にそこまで期待が持てるだろうか。
日記や文章を書くことも有用らしい。
仕事や趣味の場も。
とはいえ、世界はふしぎな力みたいなものもはたらいていて、この本の中にもピンチはチャンスのような一節が書いてあり、経験上でも孤独なときでも誰かは優しいのが常だったような気がする。
愛着障害かもしれないと思ったとしても焦らないことが大事で、辛いときでも日常を淡々とこなす能力が必要だったりする。
自分が安心安全だと感じる場所、それは親とはちがう価値観だったり人生の時々によって変わったりするのかもしれないとも思う。
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