見出し画像

目の前にある課題に合わせて1970年代から事業をつくり続けてきた-meglück(めぐりゅっく)のグッズを買って、年末年始に彩りを添えてみませんか?

テラエナジーのほっと資産団体の一つ「社会福祉法人一麦会 meglück(めぐりゅっく)」を10月4日、山中が訪れました。

meglückは、アート表現活動、自然栽培の野菜づくり、カフェ運営(店名:創カフェ)の3本柱で活動している共同作業所です。特性や個性があり社会で生きづらさを抱える方たちが自分らしさを発揮して、地域で心豊かに楽しく生きられることを目的として活動されています。

日々の活動では、既存の仕事や内職ばかりすることは極力避け、各自のやりたいこと(イラストや雑貨制作)や得意なことを大切にしながら、社会のニーズに合った商品化に向けて努力されています。

「共同作業所」をめざすmeglückの日常

meglückは社会福祉法人一麦会(愛称、麦の郷)を構成する一つの共同作業所です。

麦の郷は昭和52(1977)年、障害のある人が学校を卒業した後に過ごす居場所がない社会に違和感を覚えた保護者や教師、障害のある仲間たちが、安心して地域で生活できる環境をつくろうと共に立ち上がり、「たつのこ共同作業所」をつくったのが始まりです。

さまざまな困難の中でも一人ひとりが、幸せを追及する権利を求め、障害のある人もない人も「共に」実現することを大事にしていると、お話を伺って感じました。 

「共に」つくる作業所として

今回ご紹介するmeglückの、「creema」(ハンドメイドマーケットプレイス)掲載商品「自家焙煎珈琲」にもこんな物語があると伺いました。

ある日、「あの映画がおもしろそうだから、みんなで行こう」と約束をしていました。しかし、誘い合わせた当日、誰ひとりとして来なかったのです……。

あるメンバーが言いました。「僕たちは息をしているだけでも迷惑をかけている。遊びに行くからお金が欲しいなんて家族に口が裂けても言えない」「働きたくても働くことができない、だからやりたいことを我慢してきた」と。

それなら、「やりたいことができる」気兼ねなく使えるお金をみんなで創り出そう。
このような経緯でコーヒー焙煎がはじまったそうです。

麦の郷、ひいてはmeglückが大切にする価値観は「共に」つくりあげる暮らし。用意された制度を使いこなすばかりでなく、目の前にある困難や課題に合わせて事業をつくることを、1970年代の無認可の時代(運営費が保障される制度が何もなく、ボランティアや家族、職員で運営費を賄ってきた)から積み重ねてきたことが伺えました。

障害者の余暇のサポートも

現在では、障害のある人の余暇の過ごし方のサポートも行っています。暮らしと仕事のサポートなら、社会にたくさんありますが、余暇の過ごし方をサポートしているところはなかなか聞きません。

障害があっても、余暇の時間に自分がリラックスできることをする必要があり、そのためにはお金が必要です。一麦会のスタッフは障害のある人の生涯教育について、カナダで学んできたそうです。カナダの「opotunity work」という団体では、元うつ病の人が代表をしていて、当事者が自ら考えていく、企画していく試みを行っているそうで、そこの視察に行ったとのこと。

一麦会の取り組みが今後、楽しみですね!

meglückのカフェの商品を買って、meglückを応援しよう!

meglückでは、コーヒーやお菓子、雑貨などさまざまな商品を扱っています。
2024年12月現在、下記3点を販売しています。

①コーヒーとお茶セット(1200円)

オリジナルドリップ珈琲は、誰でも飲みやすいように何度も試飲して検討しています。3種類の豆を使い、コーヒーが苦手な方でも飲みやすいまろやかな飲みくちです

シナモン葉茶は、和歌山県かつらぎ町の山奥生まれのシナモンの苗木を、農薬を使用せず丁寧に栽培し、きれいな葉っぱだけをピッキング。シナモンと想像するとあの独特な風味を思い出しますが、こちらも飲みやすく、ミルクやはちみつにピッタリなお味。

クリスマスや年末の安らぎのティータイムにぜひ^^

②寄付つき海鳥トートバック(2250円)~鳥好きによる、鳥の未来を守るトートバッグ~

北海道羽幌(はぼろ)町の沖合に浮かぶ小さな島、天売島(てうりとう)に集まる海鳥をあしらったトートバッグです。取り扱っている絵柄は、ケイマフリ(左)、ウトウの2種類です。

天売島は海鳥の楽園とも呼べる島で、たくさんの鳥たちが集まり繁殖しています。その中にはウミガラス(オロロン鳥)など絶滅危惧種に指定される鳥もいて、住民や環境省、羽幌町、地域おこし協力隊の協働で保護活動が進められています。

本商品の売上の一部も、羽幌町地域おこし協力隊の方に協力を仰ぎ、海鳥保護活動への寄附を行います。鳥好きによる、鳥の未来を守るトートバッグです。

③2025年カレンダー(2000円)

meglückの所属アーティストである貞包朋子さん作のカレンダーです。画材はマッキーとスケッチブックです。

貞包さんは、2021年、フランスのギャラリーで展示された絵がすべて完売。2022年の春には東京・南青山にあるアニエスベーのギャラリーブティック「アウトサイダー・アーティスト13組」のうちの一人に選ばれ、評価を得ました。

そんな朋子さんの描くイラストのテーマは自由自在。摩詞不思議な動物や虫、乗り物、大衆演劇の役者さん、自分について思うことを存分に描きつくし、その数およそ年間700点。その中から90点弱を厳選してできあがったのがこちらのカレンダーです。

見ているとパワーのもらえるカレンダーを部屋に置いて、2025年を始めてみませんか?

印刷は「麦の郷印刷」によるオンデマンド印刷で、ホチキスと穴あけは自分たちで行っています。

グッズを買ってmeglückを応援し、クリスマスや年末年始に彩りを添えてみませんか?

いいなと思ったら応援しよう!