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ほっと資産レポート2024

いつもテラエナジーをご支援いただき、ありがとうございます。
皆様の応援のおかげで、今年もほっと資産団体に寄付することができました。
このnoteではレポートをお届けします。


2024年の寄付総額と寄付をお届けした団体数

2024年は2300万円近くの寄付をお届けすることができました!
また、団体数も増えて86団体に寄付をお届けしています。
みなさまのご理解・ご支援のおかげです。ありがとうございます。

昨年の寄付は410万円、64団体だったので、繋がりが広がっていてとても嬉しく思います。

ほっと資産の寄付の仕組み

お客様には、テラエナジーでんきにご契約いただく際に、100を超える団体の中から、自分が応援したいと思う「寄付先団体」をお選びいただきます。

その後はいつものように電気を利用いただくのですが、年に一度、その電気利用料金の最大2.5%に当たる額をテラエナジーから「ほっと資産団体」に寄付します。

テラエナジーの利益から寄付しますので、利用者の方に負担は発生しません。
普段通り電気をお使いいただくだけで、応援したい団体に寄付が届く、それがテラエナジーでんきの仕組みです。

「ほっと資産団体」として登録されているのは、人々の孤独の解消を行う、社会的な活動をされている団体で、テラエナジーが審査•認定を行っています。

テラエナジーがほっと資産団体を支援する理由とは。
詳しくはこちらもご参照ください

ほっと資産の使い道 その1 ファンドレイジングプロジェクト

2023年は新しい取り組みをスタートしました。
寄付だけではなく、団体の資金調達をサポートする「ファンドレイジングプロジェクト」です。
年に一度の寄付だけではなく、団体が資金獲得するノウハウや、活動を持続的に続け、自走していくためのきっかけ作りにしていただきたいと思っています。

非営利団体の収入は主に3つで、①事業収入、②寄付・年会費、③補助金助成金ですが、自団体にあった収入構造を考え、そこに向けて戦略的に行動を行っていくためのサポートを行なっています。

具体的には、「ファンドレイジングのTERA-KOYA」という、講座形式の団体向け勉強会と、「最大3回までの個別伴走支援」です。

このプロジェクトも「ほっと資産」を利用して実施しています。

詳しくはこちら

ほっと資産の使い道 その2 テラエナジー文化まつり

このイベントは、「リアルほっと資産レポート」と題し、テラエナジーご利用者の方、ほっと資産団体、テラエナジーを応援してくださる方々に参加いただくイベントを開催して、温かなつながりを実感していただく、ことを目的に実施しました。

ほっと資産団体のトークセッションと、団体紹介ブース、交流タイムなどを設けるイベントを開催しました。

文化まつりも「ほっと資産」を利用して実施しています。

登壇いただいた団体
・NPO法人 気候ネットワーク
・産後ケア施設baby.mam
・NPO法人つなげる
・一般社団法人merry attic
・公益財団法人メイク・ア・ウィッシュ オブ ジャパン名古屋支部
・一般社団法人ピーペック
・社会福祉法人日本コイノニア福祉会

文化まつりについて、くわしくはこちら

最後にテラエナジー代表の竹本からのメッセージです。 

代表・竹本からごあいさつ

 2018年6月に起業して丸6年、2019年6月から電力供給を開始して丸5年が経ちました。また、2023年4月~2024年3月分として、電力事業の収益の一部を積立てた【ほっと資産】より、各団体に合計22,988,684円を寄付することができました。
これも日頃より、ほっと資産の仕組みにご賛同、応援くださっている皆さまのお蔭様と心より感謝しております。

僧侶が起業した電力会社の特徴【寄付つきでんき】【 再生可能エネルギー由来の電源】

 さて、テラエナジーは僧侶が起業した電力会社です。僧侶である取締役の3人はそれぞれ、自死の苦悩を抱える方のこころの居場所づくり、仏教思想による環境問題への解決策の提案、お寺をハブにした地域づくりを担う事が自分自身の人生の役割だと考えています。そして、これらの役割を担うための具体的な方法として会社を経営しています。だからこそ、電力会社として次の2つの特長をもつ電気をお届けしています。

1つ目は、テラエナジーの電力事業の収益から電力量料金の最大2.5%をお客さまの選んだ【ほっと資産団体】に毎年寄付する 寄付つきでんき
世間では、想いのこもった素晴らしい活動だからといって資金が集まるわけではありません。むしろ、活動に注力するあまり、資金面にリソースを割けないというのが本音ではないでしょうか。そうした活動に安定的な資金循環の仕組みを提供しています。

2つ目は、気持ちよく使える 再生可能エネルギー由来の電源 です。
独自の調達基準に合致するこだわりの発電所から電気を調達してお客さまにお届けしています。誰かを傷付けたり、奪い合ったりすることのない、気持ちよく使えるエネルギーを提供しています。

現在、日本の電力構成の約7割を占める石炭や天然ガスなどの化石燃料は、様々な環境問題を引き起こしているとの指摘が専門家からなされています。そこで、太陽光、風力、水力、バイオマスといった環境に負荷の低い電源にこだわっています。また、地域住民から反対を受けているメガソーラー施設や海外で自然破壊していると批判されているパーム油によるバイオマス施設などからは、電気を仕入れないようにしています。

ほっと資産団体とつながるリアルイベント開催

 ほっと資産団体の登録数は102団体となり、ほっと資産の仕組みにご賛同、ご活用していただける方々が段々と増えていき、少しづつではありますが、具体的に役立てる仕組みとして育ってきているように思います。
 本年は【テラエナジー文化まつり2024-ほっと資産団体と出会う一日-】をセカンドオフィスの京町家・ソイコレを解放し、お客さまやほっと資産団体など日頃からテラエナジーとつながりのある多くの方々をご招待して、丸1日の催しを開催させていただきました。
数年ぶりのオフラインでのイベントでしたので、オンラインでしかお会いできていなかった方々や久しぶりに直接お会いした方々と、スイカや各地のお土産をいただきつつ、色々なお話ができとても嬉しいひとときでした。イベントの詳細はぜひ テラエナジーnote をご覧ください。

 少しだけ催しの様子を紹介します。午前は、テラエナジーの起業のきっかけをつくってくださったNPO法人 気候ネットワークの上席研究員・豊田陽介さんから「一から学ぶ気候変動ー今日からできるアクションー」と題して、気候変動についてとても分かり易くお話しいただきました。ほっと資産団体の中でも、主に環境問題にご興味のある団体さんやお客さまがおいでいただき、あちらこちらで対話が盛り上がり、新たな繋がりが生まれていました。ここから面白い活動が芽吹いてくる予感を感じています。

 午後からは、トークセッション1にて、子育てに関わるほっと資産団体の産後ケア施設baby.mam・岩見香織さん、NPO法人つなげる・大野祐一さん、一般社団法人merry attic ・石原悠太さんにご登壇いただき「つながる子育て支援」についてお話しいただきました。
同質の想いと活動で、これまで繋がりがなかったことが不思議なほどでした。想いを共にできる団体同士の対話は心地よく、こうした気持ちの面で支え合う場を提供していく事の重要性を感じました。

 トークセッション2では「孤独への散歩〜それぞれの『孤独』を語るひととき〜」と題して、公益財団法人メイク・ア・ウィッシュ オブ ジャパン名古屋支部・原順子さん、一般社団法人ピーペック・宿野部武志さん、社会福祉法人日本コイノニア福祉会・牛田匡さんにご登壇いただき、それぞれの立場から感じる孤独について対話しました。
私もモデレーターとして登壇し、認定NPO法人京都自死・自殺相談センターでの想いや子ども時代に感じていた孤独感についてお話しさせていただきました。
テーマは重く、話す内容も深刻なのですが、皆さんと対話していると心がじんわりと温かくなる不思議な時間でした。気持ちが同じ波長で共に揺れている時間と空間は心地よいものです。

京都市から全国へ【お寺とお宮の発電プロジェクト】

 また、電力事業では、北海道、東北、東京、中部、北陸、関西、中国、四国、九州のエリアに供給エリアを拡大しています。特に京都市では【お寺とお宮の発電プロジェクト】として、京都市と締結した脱炭素先行地域における「京都広域再エネグリッド」の構築に取り組んでいます。

 毎年のように更新される暑さのなか、日々の暮らしの中で地球温暖化がいよいよ現実味をおびてきました。本プロジェクトでは、宗教都市・京都らしく、寺社仏閣に太陽光発電と蓄電池の設置、LED照明と省エネエアコンへの切り替えを促し、地球温暖化ガスの排出を減らすことに取り組んでいます。また、地域のハブとして機能してきた寺社仏閣が太陽光発電と蓄電池を備えることで、防災対策の拠点にもなりうると考えています。

 初年度の昨年は、妙福寺様と壬生寺様に太陽光パネルと蓄電池を設置することができました。地に足のついた地域と寺社仏閣の新たなつながりづくりとして、エネルギー転換に取り組んでいきます。
そして、ゆくゆくは京都モデルとして、全国にある約150000軒の寺社仏閣に展開して、少しでも多く心地のよい場、安心できる場を作っていきたいと思います。最も敷居の高い京都の寺社仏閣で脱炭素化のモデルを作ることができれば、日本各地に拡げる事ができるのではないかと期待しています。

代表取締役 竹本了悟


ほっと資産のはじまりとテラエナジーの想い

ほっと資産の着想は、2017年11月、現取締役の本多が企画した【仏教と環境 研究会】にて気候ネットワークの豊田さんのレクチャーで教えていただいた、ドイツの事例から得ました。地方のおじちゃんたちが電力会社を設立して、その収益で地元の赤字路線のバスを完全無償で走らせているというのです。そして、2016年には日本も電力自由化で同じようなチャレンジができるのだと知りました。

インフラ事業を活用すれば、この様なお金の循環を創ることもできるんだ。世の中にはお金集めが得意でないけど素晴らしい活動が沢山あります。そうした活動の資金を安定して集める仕組みが創れるかもしれない!この着想を得た当日は興奮してなかなか寝付けませんでした。それから四人の僧侶でTERA Energy株式会社を起業、ほっと資産の仕組みができあがりました。

TERA Energyは、温かなつながりをつむぐ会社です。
わたしたちは、世界中の一人ひとりが大切にされ、それぞれが居心地よく生活できる(生きていける/死んでいける)世界をめざしています。わたしたちにとって、電気小売事業というビジネスは、この想いを実現していくための一つのツールなのです。
この実現のためには、人びとのつながりの質にこだわることが大切だと考えています。つながりと言っても、さまざまなものがあります。嬉しいつながり、悲しいつながり、楽なつながり、嫌なつながり。つまるところ、人とは、つながりの質により、幸せにもなり不幸にもなるのだと思います。
だからこそ、とことんつながりの質/つながりの温かさにこだわっています。人と人とのつながりが温かになるということは、お互いのこころを温め合う関係が出来あがるということでもあります。そうした関係は、わたしたちにとって居心地のよいものになるのではないでしょうか。

ほっと資産の【ほっと】は温もりと安心を表現しています。寄付つきでんきで集めたほっと資産で、温かなつながりが紡がれていく事を心より念じています。


ほっと資産レポート2024をお読みいただきありがとうございました!引き続きテラエナジーをどうぞよろしくお願いいたします。

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