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因果関係を、デザインしよう

若者支援の一環として、ご高齢の方の家の掃除(草刈りや家具の移動など)をさせていただくことがあります。

参加した若者は、この体験で劇的に「変わる」ことがあります。

そういう経験も踏まえ、若者支援をしていると【因果関係】のデザインが必要やなぁ、と感じるようになってきました。

因果関係って「こうすれば、こうなる」となるというロジックのことで、たとえば自動販売機にお金を入れたら、ジュースが出てくるといった関係のことを指します。

資本主義の本質は「分業」です。

生活に必要なことは自分で行うのではなく、今ではサービスとして「買った方が早い」と発想する人が多いと思います。

ただ、その分業化が進みすぎると「こうすれば、こうなる」という図式がより複雑化しています。

バタフライエフェクトじゃないですけが、自分が何かした結果、とてつもないことが起こるのではないか、とか。逆に、何かが起こった時に「これは俺があんなことをしたからだ」と紐づけてしまったり。

脳の機能的にそういう【因果の探索】がすぐに走ってしまう人ほど、生きづらい世の中になっています。

昔は【宗教】がこの因果の不安定さを支えていたのだと思います。(お経唱える→極楽へいける、みたいな)ただ、その宗教も没落し、精神的に不安定な人が増えています。

僕自身が新卒でシステムエンジニアとして働いていましたが、巨大なプロジェクトの一部として働いていて、自分が作った製品が社会でどう活かされているのか、全然実感が持てなかったことがありました。

働いても働いても【何のために?】がわからない仕事は、ただただ自分をすり減らすだけでした。

僕が、清掃活動を通して、地域での活動に若者を巻き込もうとしてるのは、この【因果のデザイン】という発想が元にあります。

仕事を【自分たちの範囲内】に再び取り戻していきたいんですよね。その意味で、清掃って成果が見えやすいし、お宅の人には感謝されるしで、いいとこずくしなんですよね。

デジタルトランスフォーメーションとか、働き方改革やら難しい言葉ばかりが飛び交っていますが、経営者のみなさん、従業員のために【因果のデザイン】をしてみたらいかがでしょう?

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