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ロンドンの冬を乗り越えるための、わたしのやり方。

ロンドンの冬は、寒くて暗い。

曇りが多いとか、雨がやたら降るんでしょとか。ロンドンに来たことがない人でも知っている人が多いのでは? と思うほどに、有名なことだと思う。

2024年も10月に入って、今年も残すところ3ヶ月ほどになった。わたしの感覚としても、いよいよ、冬がすぐそこまで来ているなという気がする。

しかし、ロンドンに住んでいると、冬を感じ始めるタイミングは、自分の感覚の3倍くらい早かった。

思えば9月に突入したくらいのころから、すでにロンドンは秋めいていたから。いや、もはや秋を通り越して、冬を感じるくらいだった。薄手だけど、ヒートテックも着始めていたしね。9月の終わりころには、薄手のコートくらい着てもいいかも? と、思う日もあったくらいだ。

ついに、ロンドンに冬が来てしまう。

わたしは少し、ロンドンの冬を恐れているのだ。なぜなら、日を浴びれなくなってしまうから。

人には、紫外線を浴びることによって生成できる栄養素があるらしい。わたしも詳しいことを理解できているわけではないが、紫外線が当たることによって、人はビタミンDを生成するのだそうだ。つまり、日を浴びることができなければ……

ビタミンDが欠乏することによって、筋力の低下、骨の軟化など。さまざまな症状が引き起こってしまう。そしてなんと、「うつ病」にもなってしまいやすいのだそうだ。

そう。
ロンドンには、うつ病と戦う人がたくさんいる。

わたしが見た記事によると、2023年の10月から12月にかけて、うつ病で離職した人の数が、過去最多を記録したらしい。もちろん、コロナの影響、コロナ後の生活の変化の影響もあるのだと思うけど、きっとそれだけではない。ロンドンという地域性も、大きく絡んでいることだろう。

だからロンドンの人は、せっせとビタミンDのサプリメントを飲む。とはいえ、それだけでは抗いきれないものが、あるんだろうな。数年こっちに住んでいるわたしの友人は、「ロンドンに住んでいると、冬には元気がなくなってしまう。なんか、調子が悪い。だから、冬が嫌いなんだよな」と言っていた。それってつまり、日を浴びれていないからなんだろう。

なるほど、だからか。

そういえば、ロンドンで受けた、カルチャーショックがある。

それは、上半身裸の人が、いたる公園で日向ぼっこをしているということ。

大きな公園はもちろんのこと、地元にある小さな公園にも、上半身裸の日向ぼっこ族が、たくさん生息しているのだ。天気がいい日は、必ず現れる。

公園で上半身裸とは、さすがに攻めすぎじゃないか? と思う気持ちもあるけれども、これも立派な、ロンドンの冬を生き抜くための、大事な大事な処世術っていうことなんだろう。

「日が出てる……! 浴びなきゃ!」

かくいうわたしも、そう思うようになってきた。日本に住んでいたころは、むしろ日に当たることを、避けていた気さえするのに。不思議なもんだ。

先日、すんごいキレイに晴れて、日が出ているお昼があった。

その様子を見たわたしは、気がつけば、お昼ご飯をお弁当箱に詰めていた。そしてそのお弁当を持ち、家の庭に出て、おうちピクニックを開催していたのだった。

もともとピクニックが好きなわたしにとっては、最高の処世術を見つけてしまったかもしれない。

いかなる時も、困難な状況を打破するには、パワーがいる。とはいえどんな困難も、自分が楽しめる方法に置き換えることができれば、最強ですよね。

見つけていこう、自分なりの処世術。
見つけていこう、自分が楽しむことができる処世術。

ほな、また。

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