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「英語が話せる」ようになるために、必要なこと。

少し前までは、「日本人は英語が話せない」と思っていた。
でも、ロンドンに住み始めて3ヶ月以上がたった今、「日本人は英語が話せる」と思っている。

英語は話せる! わたしも、あなたも。

ほとんどの日本人は、英語が「話せる」

わたしは、春からロンドンに住んでいる。
こちらに来てまもないころ、わたしはとにかく焦っていた。英語を話せるようにならなければと、躍起になっていたのだ。

その勢いのままわたしは、新しい友だちを作りたい人たちのための、ミートアップに参加したのだった。公園で行われたそのミートアップの参加希望者は、なんと150名以上! そのうち何名が当日参加していたかはわからないが、とても大きなミートアップだった。

誰か、話してくれるだろうか……
英語が話せなさすぎて、呆れられないだろうか……

そんな不安が、わたしを襲う。もしかしたら、イベントに登壇する前より、緊張していたかもしれない(笑)
でもそんな不安は、いい意味で、簡単に裏切られることになった。

初めましての会話は、だいたい「Where are you from?」から始まる。お互いの名前を確認しあったあとは、出身地を聞くのが、こちらの定番らしい。

「I'm from Japan!」

このくらいの返答はできるさ! 
会話の出だしのみを、立て続けに数人と交わしていると、数人目に、キラリと目が輝く人がいるじゃないか。

「Oh, you are Japanese? I love Japan!!」

「出身国=Japan」は、会話のきっかけとして、めちゃくちゃ強いらしい……! 興味を持ってくれる人が、とても多いのだ。ありがとう、日本!

日本への感謝が溢れ出していた矢先、日本に興味を持ってくれた2人目の方だったと思う。わたしにこんなことを言ってきたのだ。

「I can speak Japanese!!!」

え、マジ!? 日本語を話せる人も、いるのかい! すげえ! 
感動しているわたしに、彼はこう話し始めた。

「コンニチハ。
アリガトウゴザイマス。
イラッシャイマセ〜。
I can speak !!」

とてもキラキラした目で、わたしを見つめてきたのだった。

日本人の感覚からすると、少しの単語を知っているだけだった。
しかし彼の目には、一点の曇りもなかった。彼は日本語が話せると思っていたし、その時確実に、彼は日本語が話せていたのだった。

「英語が話せる」基準を、下げろ

彼の自信満々な姿に、わたしは雷に打たれたような衝撃を受けていた。

「英語を話せる」人を思い浮かべようとした時、あなたはどのくらいのレベルの人を想像するだろうか? 

きっと、カタコト英語の人は想像しないだろう。単語しか知らないなんて、もってのほかだ。日本人のほとんどは、何を聞いても答えられて、英語がすらすら出てくる人のことを、思い浮かべると思う。

でも、海外の人が思う「話せる」レベルは、まったく違う。わたしたちが想像しているきっと10倍くらい、『低いレベル』を想像するのだ。

出身国は?
仕事は?
昨日行った場所は?

もしこれが言えるのであれば、あなたは英語が話せる!

英語を使って仕事をしたいとか、留学を考えているなら、また話は別だ。しかし、コミュニケーションを取ることが目的なのだとしたら、このレベルで十分なのだ。

「英語を話せるようになりたい」と思った時、わたしたちは、とても高いレベルに到達しようとしてしまう。しかし世界は、あなたにそんなことを求めていない。

変なプライドを捨てて、「英語を話せる」基準を、まずは世界レベルにまで下げること。これこそ、わたしたち典型的な日本人が、英語を話せるようになる、第一歩なのかもしれない。

英語が話せない人が、まず最初にすべきこと

とはいえ、英語力をなーんにも身につけなくていい、ということでは、残念ながらない。

なぜなら、相手が話していることを聞き取り、理解できなければ、会話を成立させることができないからだ。相手が話していることがわかって初めて、カタコトの英語で返すことができる。

つまりだ!
話せるようにならなくていい! まずは、聞き取れるようになれ! だ。

もちろん、単語でもなんでもいいから、少しは自分の気持ちを言葉にできた方がいい。そのためには、文法もボキャブラリーも必要だ。でも、そのレベルは高くなくていい。すらすら話せるスピーキング力に関していえば、二の次、三の次くらいでいいのだ。

リスニングさえできるようになれば、わたしたちは英語を話せるし、コミュニケーションが取れる!

『日本人全員、まずはリスニング力を伸ばせ!』

これが、ロンドンに移り住んたわたしが発見した、とても大事な英語学習メソッドの第一歩だ。

まずは黙って、『シャドテン』を使え

これに気づいてからのわたしは、文法やボキャブラリーの勉強と並行しながら、リスニング力を伸ばすための学習を、毎日コツコツ続けている。

使っているのは、『シャドテン』というアプリだ。

「シャドーイング」というトレーニングを知っているだろうか? 
見本の英文を聞いて、その1,2単語うしろをまさに影のように追いかけ、真似しながら発話する。リスニング力強化のために、さまざまな英語教育有識者の人たちがおすすめしている学習法だ。「シャドテン」は、そんなシャドーイングトレーニングに特化したアプリだ。

はじめに言っておきますが、これはPRです。

でも、まずは聞いてほしい。基本的にわたしは、案件だからといって、適当に商品を使ったりしない。そもそも自分がいいと思ったものしかPRしないし、長期的に使って始めて効果の出るものは、しっかり自分の身と時間を捧げて体験をする。

今回も半年にかけて、シャドテン学習にトライしている。


課題の提出回数も、70回を超えた。2ヶ月半に渡ってシャドテンを使った上で、わたしはこの文章を書いています。

そもそも、「シャドーイング」に効果があるの? ってことが気になりますよね。わたしは逆に有名なトレーニングすぎて、「ほんとに効果あるの?」と、穿った見方をしてしまっていたのも事実です(汗)

「書いている英文を見れば意味がわかるけど、実際に話されるとわからない」ってこと、ありませんか? わたしもそうでした。実は、この日本人あるあるを解消してくれるトレーニングこそ、シャドーイングなんですよね。

シャドーイングの大きな効果は、英語独特のリズムやイントネーション、発音に慣れて、自分でも発話できるようになることにあるのだそう。正しく自分で発音できるようになることで、聞き取れるようになる音が増えていくらしいです。

「英語が話せるようになりたい!」
「どうしてわたしは英語が話せないんだろう……」

何年も何年も、悩み続けている方はいないでしょうか?

何年にも渡って、わたしも同じ悩みを抱えていたからわかる。
まず何から始めれば効果的なのかとか、わからないですよね。わたしもわからなかったけど、騙されたと思って、シャドテンを始めてみると、少しずつではあるけど、英語が聞けるように、コミュニケーションが取れるように、なっている実感があるのです。

まだまだ、英語発展途上だ。すらすら話せるわけじゃない。でもそんなわたしだからこそ、同じ目線で、伝えられることがあると信じています。

『シャドテン』がいいなと思うポイントは、大きく分けて3つあります。

まず1つ目は、フィードバックが適切かつ有益であること。

シャドテンは、課題を提出すると、1日1回の添削をしてくれます。これが、すんげえ細かい(笑)自分だとサラッと流してしまうようなところも、とことんネイティブの発音に忠実に、指摘してくれるんです。しかも指摘がカタカナだから、真似しやすいんですよね。

例えばTEDとかを見て、無料でもシャドーイングって練習できるけど、絶対に取りこぼしてしまうポイントがあるよなと、添削を見てて思います。

これまでにシャドーイングをやっても効果がなかった人は、もしかしたら、この添削不足、適切な指摘不足だったのかもしれませんね。

2つ目は、しっかり身に付くように文章が工夫されていること。

課題は、徐々にWPM(「Words Per Minute」の頭文字。1分間に読める単語数の数値)を上げていくことを目指します。一つのWPMに対して、最低でも4つの課題をクリアすることがマストです。

例えば、課題1で、わたしがうまく発音できなかった「everyone is」。

このフレーズ、実は、次の課題2でも使われていたんです。みんなが引っ掛かりやすいフレーズや、超重要なポイントに関しては、繰り返し練習できるよう、工夫されているんだと思います。

「あ、これ課題1で引っかかったやつや!」ってなって、課題2では、初回の提出からクリアすることができました。

今では「エヴリワンニズ」と聞くと、「everyone is」と言っていることがわかるし、逆に「everyone is」と見た時も、脳が勝手に「エヴリワンニズ」と発音しようとします。

とにかくシャドテンを信じてさえいれば、勝手に力がついていくので、ラクです(笑)

最後3つ目は、シャドーイングがやりやすいこと。

一時期、YouTubeにアップされているTEDを使いながらのシャドーイングもやっていたんです。でもYouTubeって、一部分だけリピートしたり、巻き戻したり、めちゃくちゃしずらい。カーソルを合わせることに時間かかっちゃって、イライラするとかあったんです。

でもシャドテンは、さすが特化型のアプリ。AB再生機能を使えば、自分が苦手な部分だけを繰り返し練習できるから、超ラク。

他にも、字幕の有無も簡単に切り替えれるし、速度も調整できるし、録音した自分の音声も簡単に再生できる。やっぱり、特化型アプリってすごいんだなと、感じています。

やるもやらないも、流れる時間は一緒

わたしもまだ、思うようなレベルまで、リスニング力を向上させられているわけじゃありません。

だから今はまだ、わたしのことを信じ切らなくていい。3ヶ月後にまた成果を報告します。シャドテンの効果が如実に現れるという、半年間の学習を完走してみせるから、信じられない人は、それまで待っていて下さい!

でも今日から始めれば、3ヶ月後には、3ヶ月の学習を積み上げた自分と出会うことができるわけで。

わたしは約3ヶ月前、始めてよかったなと思っています。

もう、「英語が話せないから……」と消極的になりたくない。
一緒に頑張りませんか?

ほな、また。


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