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駐妻たちは、スタバを我慢。家でインスタントコーヒーを飲む。

結婚に興味がなく、仕事こそが生き甲斐だったわたし。
ですがひょんなことから結婚し、仕事のスタイルを変えていく決断もして、「駐妻」として、春からロンドンで生活をしています。

先日、駐妻仲間の方たちと、ランチをしておりました。

『スタバのコーヒーを飲みたくなっても、我慢する時ない? だって、1杯3.5ポンド(約700円)とかするじゃない? 家に帰ってインスタントコーヒー飲めば、0.5ポンド(約100円)以下で飲めるしなあって。我慢しちゃうんだよね』

……そう! そうなんですよ! めっちゃわかる!!! 

1人の方がポロッと発したこの意見に、一同は大賛成。もちろん時にはスタバも飲むけど、我慢をして、家でインスタントコーヒーを飲むことが圧倒的に多いと、大盛り上がりしたんですよね。

ちょうどわたしも、同じようなことを考えていた。

東京にいた時は、毎日のようにカフェにいた気がする。集中ができそうになければ、すぐにカフェへ。フリーランスがゆえに、会社がない。家で作業をすればいいとわかってはいるが、うまく集中ができず、ついついカフェに行ってしまうのだ。

カフェに行けば、なぜか作業がはかどる。だから仕事のためにもと、毎日のようにカフェに行っていた。

1杯600円ほどのカフェラテを頼む。

1ヶ月で10回行けば、6000円。
30回行けば、18000円。

今思えば、月々で結構な額を、カフェに投資していたなと思う。別に、お金に余裕があったわけじゃない。値段のことなんて何も気にせず、バカスカお金を使えると言ったわけでも、もちろんなかった。

それでも、自分がほしいもの、自分が必要とするものには、お金を使えばいいじゃない。だって、自分で稼いできたお金なんだもの。と、自分のご機嫌を取るために、投資をしていたのだ。

だけど、どうだ。わたしたち駐妻は、仕事を辞めて海外に来ている。夫が稼いできたお金を、自分のご機嫌を取るために使っても、いいのだろうか……?

いや、いいんだよ? 夫のために、仕事まで辞めて、キャリアを中断してまで海外に付いてきているんだ。そのくらいの権利はあるはずだ。

頭ではわかっているが、わたしたちはついつい、スタバのコーヒーを我慢してしまうのだ。

そして家で1人、インスタントのコーヒーを飲む。

最近、家で作業をすることが増えた。ちょっとでも集中ができなければ、カフェに行っていたのに。こっちに来て間もないころに一度だけ行ったが、それ以降、集中できないという理由でカフェに行ったことは、一度たりともない。

だって、家を出ればお金がかかってしまうんだもん。

わたしたちはきっと、このジレンマの窮屈さと、戦い続けるのだろうな。海外にいる間ずっと。日本に帰ってからも、仕事が決まるまではずっと。

スタバのコーヒーを我慢し、今日も、インスタントコーヒーを飲む。
イギリスは紅茶文化だ。東京ではコーヒーばかりだったけど、こっちに来て、紅茶のおいしさに目覚めた。

スーパーにもたくさんの紅茶が売っている。1杯いくらだろう? きっと、0.5ポンドくらいで飲めてしまう。いや、それ以下か?

めっちゃコスパいいやん! コスパがいいけど、おいしい茶葉探しでもするか。それはそれで、楽しいかな。

ほな、また。

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