わたしが挑戦を恐れなくなった理由。
先日アップしたコラムの最後に、
“ 昔はチャレンジとか、環境が変わることとか、それこそ人生の帰路とか、すごく怖かったんです。でも今は、少し楽しみにしている自分がいたりするもんで “
こんなことを書きました。本日はせっかくなので、なぜこのように感じるようになったのか。心境の変化を綴ってみようかなと思います。
前回のコラムはこちら
本当の自分とは、違う生き方をしてきた
チャレンジや環境の変化を、今は少し楽しみにしていると書いてみたものの、じゃあ、
「チャレンジが怖くないの?」
「失敗が怖くないの?」
「環境の変化が怖くないの?」
こんな問いを投げかけられたとしたら、答えは「No」です。
いまだに新しいチャレンジをするときはとても緊張して足がすくむし、失敗するのは怖いし、環境を変えずにいられるならその方がいいやん! と思ってしまいます。
できれば新しいチャレンジとかしたくない
同じことを繰り返すのも別に平気
環境はなるべく変えたくない
刺激より、安心がほしい
ルールに縛られるのも別に嫌じゃない
自由になんでもやっていいよ! って、言われる方が困る
むしろ、守るべきルールをくれよと思う
そう。
わたしは元々、超安定思考、超保守的人間なのです。
しかし現状のわたしは、
事務所に入らず11年間もフリーランスで女優活動しているわ、意味わからん「ベンチャー女優」とか急に名乗りだすわ、まだ認知度が低かった時代からYouTube番組にMCとして出演しているわ、自分で売り込みにいって歌手としてメジャーデビューしようとするわ、しかもそれを叶えるわ、女優なのにビジネス書とか出しちゃうわ、チームとか会社とかもないのに思い立って個人でオンラインコミュニティを立ち上げちゃうわ。
持っている素養とはまったく反対の行動をし続けてきています。
おかしいですよね。自分でもたまに、もっとほかの生き方あったやろって、ツッコミを入れたくなります。
でも今や、失敗を恐れず、チャレンジを続け、変化を受け入れていく生き方こそ、寺田有希の生き方、寺田有希の進み方となっているわけです。
ではなぜ、そこまで考え方が変わったのか。
理由は、結構明確にありまして。それは、
“ チャレンジしない人生の方が、怖いと知ったから ”
です。
挑戦を恐れなくなった理由
芸能活動をしていると、本当にたくさんの人たちと出会います。
一つの番組・作品をとってみても、たくさんの人たちが関わって作り上げられているので、演者仲間しかり、プロデューサーや監督、制作などの業界関係者はもちろんのこと、クライアントさんに至るまで、とにかくたくさんの方と出会い、コミュニケーションを取る機会があるのです。しかも、すごい頻度で。
わたしは15歳から活動をしているので、それはもう、今までたくさんの方々とお会いしてきたと思います。
年齢や性別、職業、地域など関係ない、多種多様な人たちと出会い、いろんな人生や考え方に触れるという環境が、昔から当たり前のように側にあったわけです。
そんな環境にいられることでさえ珍しく貴重だと思いますが、私はさらにフリーランスになってからの約11年間、世の中の「デキる」「大物」と言われる方々とお会いし、コミュニケーションを取れる機会がとても多かった。
大衆に向けて発信している言葉を聞くのではなく、個人間でコミュニケーションを取れる機会が、とても多かったのです。
堀江貴文さんに、西野亮廣さんに、中田敦彦さんに……
これって、本当に貴重ですよね。
恵まれた環境にいさせてもらったなと、心から思っています。
そんな日々を過ごす中で、とても大きな気づきがありました。
それは、” すごい人も失敗してるんだな “ ってこと。” 成功のために、ちゃんと挫折してんだな “ ってことです。
当たり前だろ! って思うかもしれませんね。
そう、当たり前なんですよ。人だから失敗するんです。
でも、考えてみてください。すごい人であればあるほど、有名であればあるほど、その人の光り輝いている部分ばかり目に入ってくるじゃないですか。すると、成功のために失敗を積み重ねている姿って、どんどん想像できなくなってしまいませんか?
フリーランスになってからここまでの11年間で何がよかったって、大物と言われる方の失敗や、努力や、弱い部分にも触れることができたことです。結構本気で思っています。
成功の裏には、失敗がある。
失敗を積み重ねた先に、やっと成功がある。
挑戦している人を間近にみていたら、そんな当たり前のことを失念してしまっていたなって、すごく感じるんですよね。
成功のない未来を嫌がる
失敗が怖いから、その場に留まろうとしてしまう。だからチャレンジするのが更に怖くなる。
この感覚、ありませんか?
わたしはすごくあります。
でも成功しようと思うと、チャレンジと失敗が必要なんですよね。
でもチャレンジのない人生に、失敗も成功もない。
あるのは停滞と、低迷のみ。
そんなの嫌だ!
そう思うとなんだか、少しだけではありますが、チャレンジすること、そして失敗することが怖くないと思えてきたんですよね。
とはいえ、チャレンジや失敗がもともと怖い人間に、「挑戦を楽しもう!」と、いきなり言っても、無理だと思うんです。少なくともわたしは無理。
でも、停滞や低迷しかない未来を、嫌がることはできるじゃないですか。初めはそんな小さな一歩でいいんじゃないかなって、思うんですよね。
わたしは、人生の停滞や低迷を嫌がり続けることによって、チャレンジや失敗、環境の変化を楽しもうとする自分の気持ちと、出会えた気がします。
無理にチャレンジしなくていい。
失敗を楽しむ必要なんてない。
怖がったままでいい。
そのままでいいから、ただただ成功のない人生を嫌がってみる。
それだけで、ちょっとずつ。ちょっとだけ。
未来が明るくなりました、わたしは。
ちなみにわたしが運営するオンラインコミュニティ『STAGE』では、成功のない人生を、メンバーさんと一緒に嫌がっています。するとあら不思議。新たなチャレンジを選ぶ人が、多く出てきました。
自分自身を受け入れ抗うって、大事ですね。
ほなまた、来週!
寺田有希
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