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小さな思い込みを、なくせ。
わたしは、コーヒーが好きだ。
食後にコーヒーか紅茶を選べる時は、9割の確率でコーヒーを選んできたし、カフェに行けば、これまた9割の確率でブラックコーヒーかカフェラテを頼む。現場に行く前には、よくコーヒーショップに駆け込み、テイクアウトコーヒーを調達していたっけ。東京にいた時、ほぼ毎日飲んでいたと思う。
でもロンドンでの生活を続けていくうちに、じわじわと、感じ始めていることがある。
「わたし、別にコーヒーが好きなわけじゃないのかも」って。
新卒のタイミングからフリーランスになり、今では13年目のわたし。通勤はしたことがないし、現場に行く日以外は、家が仕事場だ。パソコンを開けば、仕事ができる。だからこそ、別にどこかに出かける必要がないのだ。
しかしながら、なぜか家では仕事ができない!
集中力が続かなかったり、ついついソファでゴロンとしてしまったり…… ダラダラするための誘惑が多いこと多いこと。
それでも仕事はしなくちゃあ、ならん。ってことでわたしはカフェに駆け込み、気分を変え、仕事をしていたのだ。
とはいえ、結婚をして、ロンドンに来て。自分のタイミングで、自分が好きなように、お金を使うことができなくなってしまった。いや、違うか。別に使えはするんだけど、気にするようになってしまったのだ。
詳しくはぜひ、上の記事を読んでほしい。
とにかくわたしは、仕事をするためにカフェに行くことがなくなった。家でやれば済む話だ。コーヒーが飲みたければ、インスタントのコーヒーを飲めばいい。ネスカフェなら、1杯100円以下で飲めてしまうのだから。
そんな生活を続けて、3ヶ月以上が経過したある日、ふと気付いたのだ。
わたし、「全然ネスカフェ飲んでないやん」って。
仕事のおともは、だいたい水。気分を変えたい時、温かいものを飲みたい時は、紅茶を飲むことが増えた。最近は、日本から持ってきたお茶の賞味期限が近づいてきたため、緑茶とほうじ茶を交互に飲んでいる。
それで十分、満足している自分がいる
そう。わたしはきっと、コーヒーを飲みに、「カフェに行くことが好き」であり、「カフェという空間でコーヒーを飲むことが好き」なのだ。
もちろん、コーヒーが嫌いなわけじゃないよ。ややこしいけど。でも、それよりも好きなものがあったんだと、本質は別のところにあったんだと、気付かされたわけです。
そういえば、カフェに対して猛烈な憧れを抱いていたことを、思い出した。大阪出身なんだけど、かなり田舎の方で育ったわたし。だからだろうか。オシャレなカフェで、パソコンを開いて仕事をしている人に、猛烈な憧れを抱いていたのだ。
「気分を変えたいから!」という理由でカフェに行っていると思っていたが、たぶん違う。「カフェで仕事をしている自分が、カッコいいから」ってのが、大きかったんだろうな。カッコいいと思える自分でいられるからこそ、仕事も捗っていたんだと思う。
あはは、理由がおダサい(笑)
でも、だからか。なんだかすごく、納得した。カフェに行くこと自体が好きだったから、わたしは家でコーヒーが飲めなくても問題ないし、たまにカフェに行けると、テンションが上がるのだ。
こうやって思い込んでいること、他にもたくさんあるんだろうな。そんな小さな思い込みの一つ一つは、積み重なってしまうと、いつか大きな重石となって、わたしたちを押さえつけてしまう。そして、自由な心では動けないような身体にしてしまうのだ。
小さな思い込み、なくしていきたいね。
環境や生活の変化が、わたしに、それは思い込みだよと教えてくれた。
……って、ことは。
自分の生活を固定してしまわず、いろんなものを見て聞いて食べて、本当の自分を探していきたいものですね。
ほな、また。