ゆっくり学ぶサンスクリット語【基礎編】#3
ご覧いただきましてありがとうございます。
ヨガ坊主の“うんしゅう”です。
大学でもサンスクリット語を学んでいたのですが、あまりの難しさに撃沈。
しかし今年に入って良き師と巡り逢え、再びサンスクリット語にチャレンジしています。
ここでは先生から学んだ内容を忘れないように書き留めたモノを載せています。
サンスクリット語初心者の方のためになれば幸いです。
今回は昔のインドのことについて少しお話しさせて頂きます。
目次
1、サンスクリット語は根深い
急な質問ですが「文明」と聞くとどのようなイメージを持ちますか?
「インダス文明」とか「土器」など、色々なイメージが浮かんできますよね?
私たちが猿人類だったころから今に至るまで様々な歴史がありました。
そのターニングポイントには必ずといっていいほど「文明」が関わってきます。
猿人類だった私たちはより効率的に獲物を獲るために「ナイフ」や「槍」を発明しました。さらにその獲ったモノを長期間保存できるように「倉庫」が開発されました。このように私たちは長い歴史の中で進化を繰り返し、様々なものが発明され、今日の快適な生活があります。
そんな中、我々の生活で欠かすことができない“ある進化”があります。それが「音」です。「音」の発見によって私たちはその「音」を用いて、「コミュニケーション」というより高度な能力を手に入れました。今日の社会の発展はこの「コミュニケーション」の賜物といっても過言ではありません。それくらい「音」は私たちの「文明」の中でとても重要な役割を果たしています。
実はサンスクリット語もこの「文明」の発展に欠かすことができない重要な役割を果たしているんです。
2、とても大きなイミをもつサンスクリット語
昔のインドの人たちはこの「音」の重要性に気づき、「音」はとても神聖なものとして扱われてきました。その証拠にインドでは「五明」“五つの知恵”というものがあります。これはインドの学者が学んでいたとされる五つの学門のことを指します。
①声明(文法学・発声学)
②工巧明(工芸・技術)
③医方明(医学・まじない)
④因明(論理学)
⑤内明(宗教学)
この五つを習得している者は優れた人間であると太鼓判を押されます。
お釈迦さまもこの「五明」を全て習得されていたのではとされています。
インドの文明はこの五つの知恵がベースとなっていますが、その中の「①声明」が「音」に関わる学門なんです。
この「声明」はとても大事です。せっかく話せても、「音」が少しでも違うと別の意味になってしまいます。コミュニケーションも取れません。この「声明」では、「音」を正しく発音するための技術が詰め込まれています。サンスクリット語も正しい発音をするためにとても重要な役割を担っていたんです。
3、「音」はスゴい
「音」はコミュニケーションを取る上で大事なモノです。ですが、「音」は日常どこにでもあります。生活音や音楽や声の音、色々な音がありますが、その「音」一つ一つにも意味があり、その「音」がもたらす影響力はとてつもない効果があります。
「気分を変えたい」と思った時、お気に入りの音楽を聞いたりしますよね。実際にそのお気に入りの音楽を聞くと気分は変わっているはずです。私たちは「音」を聞くと気分を調整することができるんです。他にも「音楽療法」という言葉があるくらい「音」が医療でも効果を発していることもわかっています。
「音」の効果は凄まじいのです。「サンスクリット語」を学んだ時、「音は神聖なものだ」と教えて頂きました。確かに改めて日常生活で「音」に意識を向けてみると「音」が周りに溢れているのがわかりますし、それによって私たちは何らかの影響を受けています。「サンスクリット語」を学ぶとは「私自信を知ること」というのにも頷けますね。
今日は長くなってしまいましたが、サンスクリット語を学ぶ上でとても重要なお話しをさせて頂きました。
最後までご覧いただきましてありがとうございました。