てら

二人の子育てでバタバタな日々を過ごすアラサー主婦です。そして、母になっても変わらずおばあちゃん子!心が折れそうな毎日も、おばあちゃんとの温かな日々を思い出せば乗り越えられる。そんな私とおばあちゃんの思い出を記録していきたいと思います。

てら

二人の子育てでバタバタな日々を過ごすアラサー主婦です。そして、母になっても変わらずおばあちゃん子!心が折れそうな毎日も、おばあちゃんとの温かな日々を思い出せば乗り越えられる。そんな私とおばあちゃんの思い出を記録していきたいと思います。

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おばあちゃんの温もりDays

私の毎日は、いつもおばあちゃんと一緒に時間が流れていたと思う。 いわゆる、おばあちゃん子。 おばあちゃんと一緒に過ごしていたから、年齢よりも落ち着いてた子だったようにも思う。 落ち着いてた、というと聞こえは良いけど、ババクサイ、なんて言われたこともあるわけで。 それでも私がおばあちゃんと過ごした時間は、最高の宝物。 おばあちゃんといたからこそ学べた、たくさんの宝物が今の私に染み付いている。 これは、そんなおばあちゃんと私の日々と、おばあちゃんからもらった宝物の物語

    • 【フリーライター】舩守てらのポートフォリオ

      はじめまして。 フリーライターの舩守てらです。 ・読者の知りたい情報をわかりやすく伝える ・読者の立場を考えた記事作成 を心がけております。 実際に自分が体験した内容を記事にする体験レビューも多数作成しているため、リアルな文章を書くのも得意です。 ◆ 舩守てら がひと目でわかる自己紹介 ◆・某大手メーカーで美容部員を経験 (主に、接客を担当し、お客様へのエステやメイクを実施) ・大手企業のヘルプデスクに勤務経験アリ (主に自社製品のカスタマーサポート業務対応)

      • お琴の音色

        どんな経緯で出会ったのか、おぼろげだ。 でも、 琴の音色を聞くと、 琴を演奏している姿を目にすると、 懐かしい気持ちで胸がいっぱいになる。 おばあちゃんと おばあちゃんの妹であるおばちゃんと 琴を演奏した記憶がぼや〜っとある。 このぼや〜っとした記憶は、繰り返し私の心を救ってくれた。 勉強とバイトに追われた学生時代。 仕事に追われていたOL時代。 家事に育児、仕事に追われる現在。 私はキャパオーバーすると、頭よりも体よりも先に心がパンクしてしまう人。 そんな時、

        • 通い慣れた商店のアイスキャンディー

          アーケードのある商店街、小さな公園、近所付き合い。 私が過ごしたのは、昔ながらの風景がいたるところに広がる田舎街。 おばあちゃんに連れられて、良く通ったお店がある。 たくさんの品物が揃う便利なスーパーではなく、今では見かけなくなった個人経営の商店。 入り口は手動のガラス扉、地面はコンクリート、カゴに入った野菜、値札は手書きだ。 夏場は暑くて、商店に着くまでにかなり体力を削られる。 おばあちゃんと歩いて向かう道は、たった10分程度の時間なのに、暑さによって果てしない道の

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        おばあちゃんの温もりDays

          夜の散歩

          今のご時世だと怒られるだろうけど、私は幼い頃、良く夜遅くなってから散歩に出かけていた。 おじいちゃんとおばあちゃんと、当時飼っていた犬たちと一緒に。 行き先は、決まって近くの公園。 おばあちゃんとおじいちゃんがゆっくりと会話する、プラタナスの木がある公園だ。 公園には街灯が一つしかなく、ビルの窓灯と目の前の住宅の明かりが少々。 人通りもない時間なので、公園にいるのはおじいちゃんと私と犬たちだけ。 ゆっくりとご飯の片付けをするおばあちゃんは、大抵遅れてやってくる。

          夜の散歩

          川の流れのように

          日本の年越しといえば、なんと言っても紅白歌合戦! 幼い頃から31日の夜は、テレビから聞こえる音楽で1年を振り返っていた。 2019年、令和元年の紅白歌合戦に、AIの美空ひばりさんが登場した。 美空ひばりさんは、おばあちゃんが大好きだった歌手。 おばあちゃんがいつも口ずさんでいたあの曲は、いつでも私の頭の中で再生できる。 歌が上手いわけでもないおばあちゃんだけど、私にとっては子守唄のように心地よい歌声だった。 でこぼこ道や 曲がりくねった道 地図さえない それもまた人生

          川の流れのように

          生花教室

          日本には移り変わる四季があり、 花はその季節の移り変わりを教えてくれる。 生命力に溢れる花たち。 疲れた心をリフレッシュされてくれ、 ポッと心を温めてさえくれる。 私に花の魅力を教えてくれたのはおばあちゃん。 今回は、おばあちゃんが大切にしていたお花への思いを綴る物語。 おばあちゃんは週に1回、お花の先生を家に招き、仲の良い友達と一緒に生花教室を楽しんでいた。 「ただいまー!」 学校から帰ってくると、いつもおばあちゃんが出迎えてくれるはずなのに、今日は返事がない

          生花教室

          モスバーガーのポテト

          子供の頃、おばあちゃんの買い物に付いて行くのが、私にとっての日常だった。 お母さんは妹たちを見るのに忙しく、お父さんは仕事で家にいない日が多かったので、おばあちゃんが連れ出してくれる買い物は一種のイベント! 遠くに行くわけでもない。 特別なお店に行くわけでもない。 ただ、近くのスーパーに歩いて買い物に行くだけの、良くある日常の風景。 そんなおばあちゃんとの暮らしの中で、私は、生活の知恵を学んだ。 おばあちゃんに付いてでかけたスーパーはいくつかあるけど、特に商店街の入り

          モスバーガーのポテト

          ありがとう

          今も昔も疲れた時は、スキマスイッチの音楽に癒されている。 スキマスイッチは、私の青春ドンピシャ! 特に10代の頃は、MDから聞こえるスキマスイッチの音楽といつも一緒だった。 ショッピングモールや飲食店でもよく流れていて、 どこに行ってもスキマスイッチの声が響いていた気がする。 「奏」に「全力少年」、「ガラナ」に「藍」 どれも青春を共にした忘れられない音楽たち。 30歳を超え2人の子供を育てる母親になった今でも、スキマスイッチの音楽は、私はあの青春の1ページにタイムス

          ありがとう

          エジプトのお土産

          五年生の夏、おばあちゃんは40日間のエジプト旅行に出かけた。 帰ってきたおばあちゃんは、生命力溢れていた。 そして、おばあちゃんは鞄からたくさんのお土産を差し出す。品々にまつわるエピソードと共に。

          エジプトのお土産

          プラタナスのある公園

          通学で横切る公園が実家の近所にある。 ここは、私とおばあちゃんにとってのお決まりのコース。 犬の散歩や、買い物の帰りの休憩にほとんど毎日立ち寄るスポット。 この日も、おばあちゃんとおじいちゃんと一緒に、フラッと散歩にでかけた。 「お花もいいけど、この大きな木も季節を教えてくれるなあ」 公園の真ん中に黙って佇んでいるプラタナスの木を見上げて、小さな声でおばあちゃんが言った。 茶色の枝にポツリポツリと緑が色づく春。 隙間が見えないくらい緑の大きな葉っぱが広がる夏。 風

          プラタナスのある公園

          かた叩き券

          誕生日、敬老の日、おじいちゃんおばあちゃんの結婚記念日。 プレゼントを渡す機会はたくさんあったけど、おばあちゃんの欲しいものは決まって、かたもみ券! 子供ながらにお小遣いを貯めて、ハンカチやエプロンをプレゼントしたりもしたけど。 一番喜んでくれたのは、かたもみをしている瞬間だったと思う。 おばあちゃんの誕生日が近づいたある日。 いつもの質問をおばあちゃんに投げかけてみる。 「誕生日は何がほしい?  私、お小遣い貯めてるんだよ!」 大好きなおばあちゃんを喜ばせるたい

          かた叩き券

          夏の灯籠流し

          私の地元にはお盆の最後の日に、仏様の魂を見送る灯籠流しが行われる。 子供の頃は、何をやっているのか、どんな意味があるのか、おぼろげにしかわからなかった。 灯籠流しは、海に面した大きな公園が会場に。 しかも、チラホラと屋台も出ている。 追い討ちに夏休み中にある行事とあって、子供の私はちょっとしたお祭り感覚だった。 「てらちゃーん、こっちだよー!」 おばあちゃんの兄弟も、灯籠流しには駆けつける。 おばあちゃんは6人兄弟なので、その家族も集まると大変な人数。 私はおばち

          夏の灯籠流し

          庭のキンモクセイ

          優しい匂い。 優しい季節。 私の秋は、キンモクセイの香りからはじまる。 甘い香りなのに、ちょっとセンチメンタルに包まれる不思議な、オレンジの花が咲く木。 我が家の庭には、大きなキンモクセイの木がある。 2階のベランダに届く程成長したキンモクセイの木は、秋になると優しい香りを振りまいてくれる。 物心ついた頃には、キンモクセイは大きく成長していたので、優しい香りを当たり前のように浴びていた。 小学生の高学年になったころ、どこからともなくやってくる秋の優しい香りに気が付い

          庭のキンモクセイ

          しそジュース

          夏になると思い出す、旬の香りと優しい甘さが詰まった、おばあちゃん手作りのしそジュース。 暑い季節はあまり好きではなかったけど、おばあちゃんのしそ、ジュースが飲める、夏の終わりが待ち遠しかった。 夏の終わり、我が家の玄関には大量のしそが届く。 農家をしているおじいちゃんの実家から届く、そっと玄関に置かれるしそは、夏の贈り物。 おばあちゃんは、新聞に包まられた大量のしそを見て嬉しそうだった。 毎年恒例行事のため、しそジュースを作る工程も手際が良い。 「てらちゃん、手伝っ

          しそジュース

          幼き日の北海道

          私が小学校5年生の頃、ついて行ったおじいちゃんの会社の慰安旅行。 おばあちゃんやおじいちゃんと旅行に行く機会は多い方だったけど、今回の目的地は北海道。 鳥取県から北海道まで、小学生にとっては大移動だ。 両親や妹たちは参加しなかったが、 毎日のように顔を合わせる従業員さんたちとでかける旅行は、家族旅行に似た感覚だった。 そして、数ある観光名所を訪れ、大人になった今でも鮮明に思い出す景色に出会った。 「摩周湖」 バスの窓から見えるその風景に、何も考えられなくなった。 バ

          幼き日の北海道