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メキシコ料理が好き#8
#8白身魚のフライPescado Empanizado
またシーフードです。
メキシコはシーフードばっかりなのか??
と 思わせてしまいそうですが
国土が広く気候も多様ですので
ほーんとうに多種多様の食べ物があります。
(原油産出国でもあります)
しかし まだ 続きます。シーフード‥‥
筆者が無類の海鮮好きということもありますが。
そして今日は日本でもお馴染み「白魚のフライ」をご紹介します。
写真の紫色の物体は、塩揉みした紫玉葱。
この付け合わせがめちゃクタやハマるのですよ!
メキシコ料理の白身魚フライとパン粉の文化:メキシコのパン粉と日本のパン粉の違い
白身魚のフライと聞くと、サクッとした食感のパン粉を使った料理をイメージするかもしれません。
しかしメキシコの魚のフライは、フライに使われている「パン粉」が日本のものと異なり、初めて食べた時は、その食感の違いに大きな衝撃を受けました。
今回はパン粉における両国の違いを深掘りしていきたいと思います。
メキシコ料理の白身魚のフライ(pescado empanizado)は、軽い衣をまといながらも、どこかパンチの効いた味わいが特徴です。この「empanizado(衣をつける)」という言葉の通り、魚に衣をつけて揚げるのは日本と似ていますが、使用されるパン粉(pan molido)のスタイルには大きな違いがあります。
⚪︎パン粉の質感の違い
日本のパン粉は、非常に軽く、見た目の粒も大きく、ふわふわとした大きめの粒が特徴です。これにより、揚げた際に空気を多く含むため、サクサクとした歯ごたえと軽やかな食感が生まれます。特に日本では、揚げ物が油っぽくならず、さっぱりと仕上がることが求められるため、こうしたパン粉が用いられます。
一方、メキシコのパン粉(pan molido)は、細かく挽かれており、日本のパン粉に比べサラサラで細かく、揚衣をつけると密着性が高まり、揚げるとよりしっかりとした、衣の部分も日本のものと比べ薄く、カリカリ ツブツブとした食感に仕上がります。これにより、魚のフライに一層の重量感が加わり、タルタルソースやサルサといった濃厚なソースともよく絡むのだそうです。
⚪︎パン粉の味わいと香ばしさ
また、日本のパン粉は淡白な味わいで、素材本来の味を引き立てるのに対し、メキシコのパン粉は香ばしさが強く、独自の風味を楽しめるのもポイントです。さらに、パン粉自体に唐辛子や香辛料を混ぜて風味付けをすることもあり、その結果、白身魚の繊細な味にスパイシーなアクセントを加えます。
⚪︎メキシコ流フライの楽しみ方
メキシコの魚のフライを食べる時、揚げたての魚を小さく切って、サルサやレモン汁、キャベツなどの付け合わせとともにトルティーヤで包んで食べるのが一般的です。こうすることで、揚げ物の重さを感じさせず、さっぱりとした後味を楽しむことができます。
逆に、日本では白身魚のフライは単体で食べることが多く、添えられるのはタルタルソースやレモン程度。お米や味噌汁といった和の料理と共に楽しむことが一般的です。このように、フライ料理ひとつをとっても、日本とメキシコではその料理の位置づけや、楽しみ方が大きく異なることがわかります。
まとめ
同じ「フライ」という料理であっても、パン粉の質感や味わいの違いによって、食感や風味、そして料理全体の雰囲気が異なってくるのは興味深いですね。もし日本でメキシコ風の白身魚フライを楽しみたいのであれば、パン粉をより細かく砕いて、少し香辛料を加えて揚げてみるのも一案です。ぜひ、一度メキシコスタイルのフライも楽しんでみてください。