悪とは何か?
「悪とは何でしょう?
これだけでは漠然としていてよく分からないですね。
例示をしてイメージを深めていきたいと思います。
悪と言えば卑怯とか陰気とか傲慢とかそんなネガティブな単語が湧いてくるでしょうか。
不正直とか不誠実とか。
まああるべきものをなくていいと言い張ったり、
なくていいものをあるべきと言い張る、
そんな逆転の発想を指しているとも言えるのではないでしょうか?」
「つまり人の逆を行こうとすることが悪だと?
つまり信念がなくて、
人の発想に賛同することもなく、
何となく逆の立場を取る、
それが悪だと言うのですかね?」
「まあ確かに頷けなくはないね。
考えや立場がない人は誰かの逆を行くことで
発想や立場を得ようとするのかもしれない。
それに正義があるとは思えないな。」
「では何故そんな発想ができるのでしょう?
機能に不能でもあるのでしょうか?
それを秘匿とか隠蔽したいとかですかね?
つまり人に露見しては困ることがあるのが、
不味いことだと、
そんなイメージですか?」
「うーん、陰気だ。
嫌になってきた。
不愉快だな。
こんな下らないことよりもっと気分のよくなることを考えようよ。
確かに色々と想定や思考するのもいいが、
それも意味があればいいけど、
ないなら無意味だよ。
文字通りじゃないか。」
「そうだね。
では逆に善とは何だろうか。
まあ人に快適性をもたらすことかな?
ではそれは言葉で表すとどんなかな?
正直とか誠実とか実直とか義理とか
そんな感じかな?
でも喜べるかというと、
それは分からないね。
まあこんなのは机上の空論だからね、
実態がないから、
よく考えてみたつもりでも、
よく分からないだろう。」
「結局、無意味な気がするんだね。
でも、無駄ではないだろう。
時間を掛けて自分で考えることが無駄とは思わない。
でも、それに何の意味があるかと言うと、
それは答えに詰まるね。
でもこれは善の一種かな?
むしろ軽い苦しみを感じさせるのが善で、
すっぽ抜けるような手応えのない感じが悪かな?」
「そうか?
お前がそう思うならそうかもな?
で、俺としては善悪なんて気にしなくてもいいと思う。
考え過ぎなんじゃないか。」
「ネガティブなことを言うね。
考え過ぎとか、言葉が過ぎないか。
もう少し言葉を選んでもらえると助かるよ。
それが正直な感想だ。
自分の考えを否定されたとまでは思わないが、
実際、気持ちよくはない。
まあ構わないが、
とにかく、否定的なポーズを取られると
不愉快なのは感想としてあるね。
何となくで分からないからって
否定とかすると要するに分かっている振りをしたいだけなのでは?と疑われるんじゃないか?
とか気にしてみてはどうかな?
本当のところはどう思っているのか、
それが分からないんだよね。」
「まあ確かに考えたことを何となくで
否定されると面白くないね。
それは時々あることだね。」
「まあ、いい。
気にしないことだ。
それより今日はどんな日にしたい?」
「それはね、
まあ嫌な日にはしたくないね。
じゃあ、もういい。
こんなことを議論しても無駄だ。
何の意味もない。
無駄だな。」
「無駄ってことはやる価値がないってことか?
無駄って自分には意味がないってことか?」
「お前が決めることだよ。
俺には俺の事情があるから、
自分のことは自分で決めな。」
「えーと、そうだね。
よく分からないけど。
じゃあ、話しを戻すけど
悪って何だっけな?
油断とかかな?気分の乱れとか?
考えがないのを善とは言わないから
それも悪かな?敢えて言うなら?」
「なんか厳しいね。
難しいことになってきたんじゃない?
面倒くさいから、
もうこれくらいで切り上げたいんだけど。」
「そうか。
それは悪かったな。
迷惑だったか、それは済まなかった。
俺の見立てが甘かったな。
まあ許してくれ。」
「ああ、そう。
そうくるんだ。
ふーん、まあいい。
こんなことはこれくらいにしよう。」
「ああ、そうしよう。」
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