【勉強会メモ】デュタステリド
こんにちは、てっぱもん(@teppamon)です。
今回は、2020/7に当局で行った、デュタステリドカプセル0.5mgAV「ニプロ」の勉強会のまとめです。
・薬価
アボルブ→214円
デュタステリド「ニプロ」→59.3円
30日分、通常量の1C/日の場合の薬剤料
アボルブ→630点
デュタステリド「ニプロ」→180点
変更で450点=4500円/月の医療費削減につながります。
自己負担で見ると、
30日:1割→450円、2割→900円、3割→1350円
60日:1割→900円、2割→1800円、3割→2700円
90日:1割→1350円、2割→2700円、3割→4050円
変更だけで結構会計が変わるので、薦めやすい部類のジェネリックだと思われます。
・AV
初見だと何これ?と思いそうですが、メトホルミンの一般名で経験しているので、戸惑った方は少なそう。
メトホルミンの例で簡単に解説しますが、成分としてのメトホルミンを使っている先発品にはメトグルコとグリコランがあります。
違いとしては最大用量の適応だけだったと記憶していますが、とりあえずメトグルコ=グリコランではないわけです。
【般】メトホルミン塩酸塩錠250mg 6T/3×毎食後
と書かれていた場合、メトグルコならそのままでOKですが、グリコランの最大用量は750mgで最大用量オーバーのため、疑義照会をかける必要があります。
その判断が付かないので、頭文字よりメトグルコ→MT、グリコラン→GLを判別の記号として、記載するルールになっているようです。
【般】メトホルミン塩酸塩錠MT250mg 6T/3×毎食後
【般】メトホルミン塩酸塩錠GL250mg 6T/3×毎食後
上はそのまま、下は疑義照会が必要と一目で分かります。
長くなりましたが、今回のデュタステリドを成分として使用している先発品には、アボルブとザガーロがあります。
その区別のために、アボルブ→AV、ザガーロ→ZAと表記しているというわけです。
扱ったことがなかったのでザガーロの存在を知りませんでしたが、
ザガーロは男性型脱毛症、いわゆるAGA治療薬でアボルブの前立腺肥大症と適応が異なります。
また、ザガーロは薬価基準未収載のため、保険適用がされません。いわゆる自費処方箋扱いのみってことですね。
他にはデュタステリド0.1mgはザガーロのみしかありません。
この辺りをチェックすれば良さそうです。
以下は細かいメモ
・期限は3年(アボルブは4年)
→安定性試験による違いから 短い方がメーカーは良いよな(笑)
・添加物はアボルブと異なる
→重度のアレルギー体質の患者さん等には注意
・一包化は避けた方が無難
→絶対にダメではないので、個別に状況で判断をする