【せたがや図鑑】松陰神社
1.はじめに
せたがや図鑑・神社担当のみやびです!
今回は、東京都世田谷区若林にある松陰神社の権禰宜 塩村優二郎さんから、神社のお仕事についてお話を伺いました。
2.神職に就いた経緯
――当初は教員を目指していた
大学が神職の資格を取れる大学だったということもあるのですが、私自身、大学に入学した頃は教職を目指していました。そのため、神職の資格取得に向けて勉強しつつ、教職の勉強もしていました。しかし、大学4年生で教育実習にいった際に理想と現実のギャップを感じてしまい、「自分には他の職業が向いているのかなぁ」と漠然と思っていました。そんな中、神職の資格取得に向けて勉強していくうちにこの職業も興味深いと思い、神職に就いたという感じですね。
3.仕事内容(1日の流れ)
――朝拝・朝礼
まず、朝出社してきて初めに境内の掃除をして、その後に“朝拝“といって神様にご挨拶をして、”朝礼“で1日の予定や確認事項の共有をします。そして、朝拝・朝礼が終わったら、御朱印などの参拝者の対応や、厄除けやお宮参りなどのご祈祷の奉仕をしています。他には、季節ごとのお祭りに向けた準備等をしています。
4.やりがいを感じるとき
――神明奉仕
一番は、神様にご奉仕しているということですかね。”ヒト 対 ヒト”や”ヒト 対 モノ”とかではなく、神職の仕事は「神明奉仕」というのですけれども、神明奉仕できていることが他の仕事にはない一番のやりがいですかね。
他にも、自分が神職になった理由の一つとして、人の人生に一生関わっていける可能性があるということがあります。また、人と関わる仕事がしたかったので、そのような面では非常に自分の就きたい仕事に就けたのかなと思います。そういうところでやりがいを感じています。
5.日々心がけていること
――イメージを崩さない
神社の神職となると、やはり、神社については何でも知っている、知っていて当たり前という目で見られるので、そこに関しては日々勉強しています。質問されたことには答えられるようにするということは、もちろん心がけています。
あとは、人に見られる仕事なので、身だしなみにも気を配っています。神社などの宗教関連の仕事に就いている人は、聖職者とか綺麗なイメージがあるため、初対面の人と関わるときには見た目も大切になってくるので、そこは第一印象として心がけています。他にも、汚い言葉遣いをしないように、できるだけ丁寧な言葉遣いを心がけています。
6.神社が果たす役割、存在意義
――地域に寄り添う
松陰神社は崇敬神社というくくりになるので、その土地の神様を祀っている神社ではないのですが、地域の人からすれば昔からある神社という認識になるので、非常に地域の人との関わりが強いです。駅から神社までの道が「松陰神社商店街」という活気のある商店街になっているのですが、その商店街と協力して年に1度「幕末維新祭り」という大きなお祭りを開催しています。なので、地域に密着することを大切にしている神社なのかなと思います。
7.来訪者に伝えたいこと
――日々の感謝を忘れずに
もちろん神社にお願いをしに来ることも大切ですが、神社にお参りに来る一番の意味は、神様に対して日々の感謝を述べることだと思うので、そういうことも念頭に置いてお参りに来て欲しいという思いがあります。
8.おわりに
以上、第2弾は、松陰神社の塩村優二郎さんに取材させて頂きました。ご協力ありがとうございました!
ここで、私が今回神社に取材させて頂くことになった経緯について少しお話しさせて頂きます。
今回の、せたがや図鑑という活動では、「場所」×「○○」をテーマに、各自が好きな研究テーマを決め、その団体の代表の方や利用者にインタビューを行いました。
私は、御朱印集めや神社巡りが趣味で、前々から神社に興味がありました。そこで、この活動の中で、神職の方からお話を伺うことによって、神社界や神職についての知識を身につけ、理解をさらに深めたいと思いました。
また、その取材内容をnoteに掲載することによって、少しでも多くの人に神職の方の想いや神社の魅力を知って欲しいという願いも込めて今回の取材を行いました。
この記事を通して、少しでも神社の魅力や神職さんの想いが皆さんに伝わっていれば幸いです!
それでは、また!
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