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【せたがや図鑑】 WANDER Hair Grooming

せたがや図鑑で美容院について調べているかのんです!
今回は、世田谷区三軒茶屋で美容院WANDER Hair Groomingを営んでいるマチダさんにお話を伺ってきました!

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1.美容師として働こうと思ったきっかけ

ーーもともと美容師という職業は嫌いでした

学生時代、美容師という職業は嫌いでした。お洒落を押し売りするような人とか、自分がかっこいいと思っている人とか、美容院という環境とか。苦手でした。

でも、手に職をという意味で、職業選択として選びました。将来自分が持つ家族に、具体的に何をしているかが分かる仕事に就きたかったんです。

高校生の時にけがで進路を改めて考えなければいけないとなったときに、当時興味のあったファッションやヘアーについて満遍なく調べて、まずは資格が必要なヘアーから始めてみようって思って。その時はまだ美容師になりたいという気持ちはあまりなく、本当に美容師としてやっていこうと思ったのは美容学校に行ってからです。美容学生時代に出会った、現役で美容師をやられている諸先輩方に憧れて、こういう大人になれるんだったらかっこいいなと思いました。

2.自分のお店を開いたきっかけ

ーー自分のルールの中で楽しくやっていきたくて

学生時代から、学校の時間を守ること、集団行動をすることなど既存のルールに則ってやることは苦手なタイプでした。それは美容師になってからも変わらなかったです。自分のルール、自分でつくったルールの中で、楽しくやっていきたくてお店を開きました。

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3.三軒茶屋という場所

ーー三軒茶屋を拠点に選んだ理由

最初は別の場所にしようと考えていたけれど、その当時やりたいと思っていた場所は自分たちの商圏と違うエリアに変わっていってしまいました。違うエリアにしようとチャレンジをするために幅広く見ていた中の1つに三軒茶屋がありました。

ーー実際にお店を開いてみて

実際に三軒茶屋にお店を開いてみて感じるのは、良くも悪くも、ローカルな人がいたり、わざわざ他の地から三軒茶屋に降り立つ人がいたり…と、かなり混在する街だということ。だから、どんな人がお客さんでも対応できるようにならないといけない。年代も様々、求められるものも様々。その人その人に価値を見いだしてもらえるようなことをしなければならないのは、楽しくもあり、大変なことでもあります。

東京、三軒茶屋は競合が多すぎて、失脚の理由が緩いんです。特にこっち側が失敗したわけでも、失言したわけでなくとも、「タイミングが合わなかった」、それだけで他所の美容室に行かれてしまう。それはお互い様でもあり、同じ理由でうちの美容院に新規できてくれる人もいるだろうから仕方ないのかもしれないけれど、それが何か少し悲しいです。頑張っているんだけどなって気持ちになります。

4.1日の流れ

ーー本当に自由。ルーティーンはあまりないです。笑

1日の流れは、起きて、シャワー浴びて、猫の世話して、掃除して、お客さんに会って、空いた時間があったらその辺に買い出しに行って、またお客さんに会って、終わったら片付けて寝る、だけ(笑)
わりと自由にやっていて、うちは定休日もなく、休みたいときに休んでいるし、例えば朝しかお客さんの予約が入っていなくて、今日それ以降休みたいなと思ったらそれも休みにしちゃうこともあるんです。予約次第で、休みにしたりしなかったり。そのままお客さんとご飯に行くときもあるし、今日はもういいやって映画見に行くこともあるし。仕事というより日常の延長線上に髪を切るということがある感じです。本当に自由で、ルーティーンとかはあまりないですね。朝起きて夜寝るくらいがルーティーンです。

5.やりがい

ーー立ち寄りたい場所になれていること

やりがいは、最近だと初期からきてくれているお客さんで、保育園に通っていたお子さんが中学生になるなど、そういう成長を見られるということです。学生のお客さんが卒業などで地方に帰ってしまったけれど、東京に遊びに来る度に顔出してくれたり。そういう立ち寄りたい場所になっているということはやっぱりやりがいを感じるし、嬉しいです。うちはどちらかというとリピーターが多めで、新規さんでもご紹介でいらっしゃることが多いんです。これも、嬉しいです。他所で髪型を褒めてくれているということだろうから。


6.日々心がけていること

ーー話をちゃんと聞くということ

心がけているつもりは全然ないけど、ちゃんと人の話を聞くことは、大事にしています。何を求めているのかをしっかりカウンセリング、ヒアリングすることで、関係性をいい状況に整えていくというか。これは仕事でもプライベートでも大切にしています。当たり前のことだとは思うんですけどね。

“他のサロンだったら断られた”とか“他のサロンでは否定された”ことも聞いてあげる。髪型なんて自由だし、やりたいようにやればいいからそういうところをちゃんと聞いてあげるようにしています。

ーーお店は落ち着く空間に

僕自身が美容院っていう環境が得意ではなくて、いわゆるキラキラした感じが苦手。ここはそう思われたくないし、それが苦手な人たちにきて欲しいっていうコンセプトがあって、そう考えていたらこんな感じのお店になりました。家みたいな、友達の家にいるような感じ。

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7.お客さんへ対する想い

ーー家族だと思ってくれればいいな。

お客さんに対しては、家族だと思ってくれればいいなと思っていて。下手したら家族以上に会っている可能性もあるじゃないですか。一人で上京してきて、一人でこっちで暮らしていて、お父さんお母さんには年に数回しか会えないけれど、美容室には月1で行くとなると、家族以上に会うことになるから、なんかこう何でもないときでもとりあえず遊びに行こうと思える場所になれたらいいなと思っています。

ーー美容師としての役割

僕は、美容師ってお客さんにとって人生の1つになっていく仕事だと思っています。役割は、挫折しそうになったときに立て直してあげられたり、なんか嬉しい瞬間をより色濃いものにしてあげられるとか。

お客さんに言われて"確かに"と思ったのが、今在宅ワークとかが増えていてメンタルが崩れやすい人とかも多くて。その中で、"髪の毛を整える"というのが、一番最後の人間としての尊厳というか、これをやらなくなってしまったら、もうアウトだと思うんです。僕が髪の毛を切ってあげられることで、その人が身なりを整えて、“また明日からも人間らしく頑張っていこう”と思えるようになれれば、それはすごく大事なことなんだなと思っています。

8.今後について

ーー地元にも店舗を!

今後については、いまは具体的に目標があって、地元である東京の大田区に趣味の合う人たちが集まれるコミュニティスペースになるような店舗を持ちたい!ということです。地域貢献もしたいし家族や仲間がいるから、お世話になった人たちや町のためにもいつか実現したいなと思っています。そのために現店舗ではスタッフを育てて、いずれは運営を任せられるように、、と考えています。

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9.おわりに

今回、世田谷区三軒茶屋で美容院「WANDER Hair Grooming」を営んでいるマチダさんに取材をさせていただきました!貴重なお話を聞かせていただき、ありがとうございました。

実際にお店にお伺いし、お話をお聞きしていく中で、WANDER Hair Groomingというお店と、マチダさんがとても魅力的だなと感じました。
決まった形にとらわれず、美容院っぽくない入り口だったり、漫画がたくさん置いてあったり、猫のいる空間だったり、、、良い意味で美容院らしくない美容院。「美容室が苦手な人にも来て欲しい」、「気軽に立ち寄れる場所にしたい」というマチダさんの想いが詰まった空間だと思います。また、マチダさんの、お客さんに対する”人対人”という関わり方、一人一人を大切にするという姿勢がお話の要所要所で感じられました。

最後まで読んでいただきありがとうございます。この記事を通して、少しでもマチダさんの想いや美容院の雰囲気が伝わっていれば幸いです。

美容院が苦手な方、落ち着いた雰囲気、マンツーマンの施術を求めている方は是非、訪れてみてはいかがでしょうか。


WANDER Hair Grooming

 所在地 : 東京都世田谷区太子堂4丁目30-27
                   カーサピッコラ 3F
 営業時間: 平日      10:00〜21:00
                    土日祝 9:00〜21:00
 電話番号: 03-6805-5639
 定休日 : 不定休




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